H.
放課後の屋上で、クラスメイトに囲まれている僕
僕に向けられる視線は冷たくて
すごく重苦しい雰囲気があった
M.
H.
首を横に振る僕に対して
冷ややかな笑みを浮かべクラスメイトが口を開く
M.
M.
M.
M.
そんなクラスメイトの会話の後
それぞれがナイフやカッターを
鞄から取り出して僕に向ける
H.
僕の周りを囲んでいるのは25人くらいのクラスメイト
クラスのほとんどがいるわけだ
そんな大人数から刃を向けられている
H.
恐怖で上手く声が出ない
そんなことをしてる内に 1人の男子生徒に腕を掴まれた。
H.
そのまま、服の袖をめくられ、
にやっと 男子生徒が 僕の方をみて笑った。
と、思えば僕の腕にカッターがおりてきて
思いっきり 切りつけられた
H.
M.
M.
H.
痛みに必死で耐え ていたら 他のクラスメイトが近づいてきて
僕の腕に カッターを振り下ろした。
H.
なんで……っ、どうしてっ
痛みで 真っ白になる頭に そんな言葉が反芻される。
それから、何分かして、
もう、飽きたとでも言うように
クラスメイトたちはカッターを置いて帰っていった。
誰もいなくなった屋上で、うずくまる僕。
H.
声を押し殺して、次々と涙をこぼす。
切られた腕が、ずきずきと痛んだ。
腕の中には、とても深く切られた 傷もあって血が止まらない。
でも、なんとかハンカチを押し当て止血する……
しようと、してるはずなのに…っ
腕が痛くて、上手く力が入らなくて……
ハンカチが、指から 抜け落ちてしまい止血が出来ない。
ぐらぁっ
視界が揺れ、二重に重なって見える
H.
気がつくと、目の前に地面が広がっていて、
自分が倒れたという ことに 気がついた。
H.
H.
今もなお、血が流れ続ける腕。
だんだんと頭がぼーっとしてきて 何も考えられなくなる。
視界はぐらぐらと揺れ続けていて
気持ち悪い。
このまま、血が止まらなかったら 僕は死ぬのかな
あぁ、やっと死ねるんだ
H.
でも、死にたくない。
だってまだ、諦められない理由がある。
もう、お兄ちゃん達は 僕のことを見てくれないけど
それでも、期待してるんだ。
ただ、笑っていられるような
お兄ちゃんたちと 過ごす
何気ない 幸せな時間が また来てくれるんだって。
そう、
期待してるから……
ずっ、…と………
リリン
リリン
リリン
リリン
コメント
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時差コメ失礼します! この連載本当に大大大大好きなので嬉しいです!!💕