蓮side:前回の続き
吸引薬を持ってきた
蓮
大介にぃ
大介
ゲホッ
大介
はぁ、はぁ、はぁ
蓮
吸引薬持ってきたよ
蓮
はい
蓮
俺と一緒に、呼吸してね
大介
コクコク(頷き)
蓮
すぅー
大介
すぅー
蓮
はぁー
大介
はぁー
蓮
すぅー
大介
すぅー
蓮
はぁー
大介
はぁー
それを何回か繰り返した
大介にぃも、落ち着いてきたかな
蓮
大介にぃ、大丈夫?
大介
うん
大介
ありがとう、蓮
蓮
っていうか、めっちゃ汗かいてるよ
もう夏に入るっていうのに
長袖は暑くない?
俺は袖をまくってあげようと、 大介にぃの腕に手をかけた
大介
だめ
すると、大介にぃは俺の手を 振り払ったんだ
蓮
なんで?
大介
いや、、、、、その
これは絶対、何かあるな
蓮
隠し事は、なしでしょ?
大介
う、、、、、、
すると大介にぃは、おそるおそる、 といった感じで袖をまくった
蓮
え、、、、、!?
俺は、信じがたいものを見た
嘘でしょ、、、、、、?
大介side
蓮が来てくれて、本当に良かった
蓮が来てくれなかったら、きっと 俺はずっと苦しんでた
喘息にもそうだし、人生にも
蓮になら、話しても、 いいんじゃないかな
そう思ったのは、蓮が
蓮
隠し事は、なしでしょ?
と言った時だ
だから俺は、 ゆっくりと袖をまくった
蓮
え、、、、、、!?
現れたのは、大量のリスカ跡
蓮
ねぇ大介にぃ
蓮
、、、、なに、これ
大介
リスカ跡
蓮は苦しそうに顔を歪める
ごめんね、、、、蓮
蓮
いつから?
大介
小6の三学期
蓮
ダメだよっ、、、!
大介
ごめん
大介
命をつなぐためには、それしかなくって
蓮
なんでよ
蓮
俺に相談することもできたんじゃないの?
蓮
俺、そんなに頼りない?
大介
俺、みんなのために働く
大介
みんなが大好きなんだ
蓮
話をそらさないで
大介
、、、、、、、、っ
蓮
もういいよ
ガチャ バタン
どうしよう、蓮を怒らせちゃった
俺が就職する理由、 多分聞いてなかったよね、、、、、
これで、蓮とも離ればなれ
頼れるのは、悠斗と先生、、、、
蓮にも見捨てられて、
俺、もう、本当に
この世界に要らないのかな