コメント
2件
やっぱりうりのあが一番
遠い遠い時の果て
子供
そこに住まう人は皆
大人
N _ 🍪
世界での話
赤い実の成る木の下
N _ 🍪
生まれながらに
死の呪い
がかけられた
N _ 🍪
少女の話
色付いた街外れ
蒼く光る湖畔
N _ 🍪
赤い実のお菓子屋
N _ 🍪
ちょっぴり寒くなった今日は妙に誇らしげ
自信作を売りに行く
N _ 🍪
時計台の見える市 驚いた
N _ 🍪
珍しく賑やかね
N _ 🍪
物憂げな街の隅 ひとり
N _ 🍪
大人
少女を見て蔑む人達
みんなと何も変わらないのに
N _ 🍪
N _ 🍪
N _ 🍪
今日も声は届かないのね
N _ 🍪
そうして誰もが知らぬ振りをした
大人
なぜなら少女は呪われてるから
死んだ世界で唯一人生きていた
N _ 🍪
夜なべでアレンジパイと
N _ 🍪
にっこりスマイル引っ提げ
N _ 🍪
少女はまだ諦めない
時計台の針も空を指して
お腹も鳴るそんなとき
N _ 🍪
ふと後ろから人が少女を押す
甘い籠は落ちる
N _ 🍪
お菓子を踏み行く人々
平気な顔してさ
N _ 🍪
惨めに拾い集める
_
ふともう一人の手が
どろどろのパイを徐に口に入れて
U _ 🎸
N _ 🍪
その声で心は溢れた
まるで輪郭を描いたみたいだわ
U _ 🎸
そうして彼は手を差し出した
何故なら少女に呪われているから
N _ 🍪
_
死んだ世界で唯ふたり生きていた
遠い物語
街の人は哀れむ
赤い実を食べて死んだ人を
子供
大人
永遠に生きられずに死ぬのさ
なんて可哀想な話
N _ 🍪
もう声は届かないのね
N _ 🍪
まるで透明になったみたいだわ
そうして誰もが知らぬ振りをした
何故なら
N _ 🍪
U _ 🎸
N _ 🍪
永遠の呪いは解かれていた
N _ 🍪
そうしていつか笑うように眠る
何故ならふたりは放たれてるから
死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった
N _ 🍪