.
──────────
.
───
綺麗で。
綺麗で。
何よりも愛おしくて。
大好きだった。
.
──────────
8.星空よりも綺麗だった君へ
.
───
カーテンから漏れ出る 強い日差しで、目を覚ます。
どんな夢だったかは思い出せないけど
何だか懐かしい夢を見ていた気がした。
昨日は 店を出たあと、いつもの場所へ行く為に駅へ向かった。
それから、いつもと同じ事をして、いつもと同じように帰宅した。
めんどくさ、
ピコンッ、
おかしいな、……
いいね、コメント、登録、共有 の通知は切っていたはずなのに。
【一件のメッセージがあります】
メッセージは俺が登録してる人以外は送れないようにしてたけど……
俺が登録してるアカウント一覧は、
一人だけだった。
.
【You.から一件のメッセージ】
.
俺はメッセージを開いた。
【「はじめまして。 You.と申します。 あなたのつくった『狂恋』 並びに、歌ってみたを 全て聴かせて頂きました。 これからも応援しております。」】
.
届いた。
届いたんだ。
.
──────────
届いて欲しかった。
この曲調も、この歌詞も。
全部、全部
君の為に考えたものだったから。
おすすめ欄を見ていた。
そのアカウント名をみた時
鳥肌がたった。
いや、ぁ、
『ヒロ』なんて名前、この世界にいくらでもいるじゃん。
って思ってたのに。
思うようにしたのに。
なんで、なんで、……
脳裏に焼き付くこの記憶が, こんなにも叫んでんだ?
『狂恋』って、
「なんだか、 俺みたいな曲名付けるな」って
「そう思ったから聴くんだ」って
自分に言い聞かせながらヘッドホンをつけた。
──────────
曲を聴き終わるころにはもう,
涙で前が見えなくなっていた。
そう言い終わるより先に、 彼のプロフィール欄を開いていた。
マウスカーソルがメッセージマークへ移動する。
【ヒロ へメッセージを入力する︳】
第九話⇒♡1,300
コメント
13件
るので〜す! やば〜い!やっぱ、かくのうまぁ〜〜!やっぱ、うりさんなんだ! 再会してくれ! 私も、物語出してるんですけど、こんなに♥がつかないし、それだけ上手いですよね! 次、楽しみにしてます!!
よし!とりま再会しよっか!
やっぱりYouはうりさんやったんか!等々2人が再会するのか!?