/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
太宰
……
太宰
(…先刻から何か目痛いなぁ)
太宰
(ゴミでも入ったかな…)
森
おや、太宰君
森
そんな処で立ち止まって、如何かしたかい…
太宰
あ、森さん
森
だ、太宰君！？
森
本当に如何したんだい？！
森
片方だけ目が凄く赤いよ！？？
太宰
何か入ったみたいで痛くて
森
だからって、無闇に擦り過ぎたらいけないよ…！
太宰
そーだけどぉー…
森
全く…
森
太宰君も未だ未だ子供なんだから…
太宰
…(むっ)
森
ほらほら
森
目薬あげるから
森
取り敢えず今は早くこれを差してきなさい
森
其れでも痛むようなら見てあげるから
エリス
りんたろー！！
エリス
早く行くよーっ！！
森
あぁ、エリスちゃん…っ！！
森
其れじゃあ、私はエリスちゃんの処に行かないとだから
森
ちゃんと差して置くんだよ
森
いいね？
太宰
はぁーい
エリス
もう置いていくからねーっ！！！
森
あーっっ！
森
エリスちゃーん！！待ってよーー！！！
太宰
……
太宰
(過保護…)
中也
ふぁー…
中也
(眠てぇなァ…)
太宰
……
中也
…ん？
中也
(彼処に居るのは＿)
中也
(太宰か？)
中也
(彼奴1人で俯いて何やってんだ)
中也
太宰、手前そんな処で何やって…
太宰
…ん？
太宰
あぁ、中也……
中也
！！？
中也
(泣いてる…？！)
太宰
一寸今来ないで欲しいのだけど……
中也
……あ、嗚呼
中也
(…そうだよな)
中也
(此奴は人間なんだから、普通に泣くこともあるよな…)
中也
…ほらよ
太宰
…なに？
中也
ハンカチ、やるよ
太宰
…？ありがと
中也
(…目が赤くなってる)
中也
(相当泣いたのか…)
中也
…何かあったのか、？
太宰
……え？
中也
あ、否…
中也
話したくないなら良いけど
中也
手前が泣くなんて、珍しいからな…
太宰
……
中也
何か俺に出来ることあるなら云えよな
太宰
……うん
太宰
そうだね
中也
(…ほっ)
中也
(少しは何時も通りに…)
太宰
処でさ
太宰
心配して貰ってる処悪いんだけど
太宰
私、泣いてないから
中也
……え？
中也
否、如何見たって…
太宰
此れ、持ってたんだけど見えなかった？
中也
な、…
中也
(…目薬！！)
太宰
一寸目痛いって云ったら森さんが呉れたんだ
太宰
本当、過保護だよねぇ
中也
じゃあ…
太宰
残念だけど
太宰
…く…ふふ、っ
中也
…っ、手前…！！
中也
騙しやがったなぁ！！？
太宰
中也が勝手に騙されたんじゃないか
太宰
僕は、…何も…ふふっ…
中也
人が心配してやってるってのに、…っ
太宰
余計なお世話だよ
太宰
僕が泣くなんて、生きてる間で見れることはないから安心して
中也
あーはいはい、そーかよ
中也
……で、目は大丈夫なのかよ？
太宰
……え？
中也
痛いんじゃないのかよ？
太宰
うん、まぁ…
太宰
でも目薬差したからもう大丈夫だと＿＿
中也
見せてみろ
ずいっ
太宰
…？！
太宰
な、なにさ…
中也
……(ｼﾞｰ)
太宰
……、(ふい)
中也
おい、目ェ逸らしたら見えないだろうが
太宰
見て欲しいなんて頼んでないんだけど、
中也
良いから早く此方向け
太宰
……
中也
(特に目が傷付いてる感じはしねぇな…)
太宰
……もう良いよ
中也
おい、動くな
太宰
…ち、近いんだよ…、っ…//
太宰
早く離れて…
中也
……
じりっ…
中也
照れてんのか…？(ﾆﾔ)
太宰
な、っ…
太宰
そんな訳無いでしょ…、！！
太宰
誰が君相手に…
中也
…ふーん？(ﾆﾔﾆﾔ)
太宰
…っ、///
太宰
あー、もうっ
太宰
邪魔…！！
ぐいっ(押)
中也
……
中也
…手前力弱いな
太宰
う、五月蝿いな…！！
太宰
あー、もう本当此れだから嫌いなんだよ…っ
太宰
じゃあね！
♢
中也
……
中也
(目薬と云えど太宰の泣き顔…)
中也
(そして照れ顔…、)
中也
……ふ、っ…
中也
(…可愛い奴だな)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
