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若井滉斗side
俺の両親は、俺が13歳になる頃に戦死した。
ひろぱ!ひろぱ!って、
俺の両親はそう呼んで俺を溺愛してくれた。
一緒に都の偵察に行ったり、住民と遊んだり、
住民も「ひろぱはかっこいいねえ」ってたくさん話し掛けてくれた。
毎日が楽しくて楽しくて、幸せだった。
でも、あの二人はもう居ない。
青蒼を襲ってきた盗賊に殺られてしまった。
俺の両親は青蒼を守り抜いたんだって、英雄だって、
たくさんの人が涙を流して褒め讃えた。
俺に兄弟なんて居なかったから、当然次の都主は俺になった。
最初は良かった。
色んな人が手伝ってくれて、支えてくれて、
小さな俺でもひとつの都を回せることが出来た。
でも、俺が成長するにつれて俺の周りの家来たちに変化が出始めた。
前よりも素っ気なくなったり、避けられるようになったり、命令を聞かなくなったり、
多分、みんなはもう俺に飽きたんだと思う。
捨てられたくなくて、見放されたくなくて、
必死に何かを継ぎ止めようともがいた。
それが、いけなかった。
無闇なその行動が、自分を苦しめた。
若井の家来たち
若井の家来たち
若井滉斗
若井の家来たち
若井滉斗
若井の家来たち
若井滉斗
若井の家来たち
俺、みんなを失望させちゃってたんだ。
俺が、まだ子供で何も出来ないから。
俺が20歳になったある日のこと。
青蒼に盗賊が襲って来た。
俺は、怖くてまともに戦うことが出来なかった。
若井の家来たち
若井滉斗
若井の家来たち
若井滉斗
若井の家来たち
若井の家来たち
若井の家来たち
怖かったから。
お母さんとお父さんみたいに死んじゃうって、
思うと足が竦んじゃうから。
若井の家来たち
若井の家来たち
若井滉斗
償うってどういうこと、
そう思う暇も無く俺は二人の家来に取り押さえられ、見たことの無い部屋へ連れてかれた。
そこからはもう酷かった。
服を脱がされ、手足を枷に繋がれ、口には布を突っ込まれて、
身体中を鞭で叩かれた。
パシッ!
若井滉斗
ピシッ!
若井滉斗
若井の家来たち
若井の家来たち
若井滉斗
若井の家来たち
パチィッ!
若井滉斗
若井の家来たち
パシッ!
若井滉斗
若井の家来たち
バチッッ!
若井滉斗
若井の家来たち
若井の家来たち
若井の家来たち
若井滉斗
若井の家来たち
若井滉斗
あの日以来、何かやらかすと鞭打ちされるようになった。
身体中には鞭の傷だらけ、
住民にバレないように、服や包帯で必死に隠した。
少しでも役に立て。
役に立たない俺は要らないって、
捨てられちゃうから。
嫌われないように、怒らせないようにするなら、
感情なんて要らない。
住民の前では笑顔を貼り付け、
お仕置のときは少しでも早く終わらすために、声を殺して涙を流さないこと。
自然と、「ひろぱ」は居なくなって消えていった。
「ひろぱ」は必要ない、
だから要らない、消さなきゃいけない。
自分でそう思う程、何かが軋む音がした。
主の戯言
今回書くの辛かった…
若井さんが可哀想すぎて心が居た堪れない。
まぁ、お仕置やら鞭打ちやらは私の癖なんですけどね(おい)
今回ちょっと短いですごめんなさい!
次話の冒頭入れると今度は長すぎちゃうので…
あと寝起きで頭が回らなくて☆(5時なう)
「時の流れに逆らう」
皆さんは好きですか?
なんか結構多くの方からいいねされてまして!
好評なのかなーって少し浮かれてます笑
数多くの作品からこの作品を見つけてくれてありがとうございます♡
よければいいねとコメントお願いします✨
NEXT▶︎♡800
(ごめんめっちゃ多いね)
コメント
14件
い゛やぁっぁああああああ゛(地割れ) 若井さぁん、!嫌だよ、! 鞭はだめだ鞭は!(まじ癖にどストレート! 若井の家来たち…! 私がただじゃ置かないからね! まじで〇〇するから! もう、!もちちゃん好きだよぉ(唐突 まじなんでこんな最高な作品が作れるの…! まじで愛してる!🫶🫶🫶🫶🫶
この作品めちゃくちゃお気に入りです!ここだけでも泣けます😭😭ひろぱにはこんなに重い過去が…家来が許せない(怒)ストーリーの進め方天才ですか??
いやー、幼くして都主は可哀想っすね… 部下、サッカーボールにすんぞ