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凪紗達を包んでいた魔法が消えると、辺りには悲惨な状況が広がっていた

影がうじゃうじゃと湧いているのはそれとして

日が燃え広がっていたり、建物は崩壊してボロボロになっていたり、地面が割れていたり…

一言で言うなれば“地獄絵図”という言葉がお似合いだった

うがあああああああ!!!

何体かの影が凪紗達に気付いて襲ってくる

六月真奈

きゃああああ!

六月真奈

影いっぱいいるよぉぉぉ!!

白町凪紗

くそ…書き換え能力は時間がかかるからすぐには使えないのに…

真奈は逃げ、凪紗は考えていると、はるは立ち上がって魔法を放つ

優來はる

【ヴォルミア】

があああ!

何体かの影は炎魔法によって吹き飛ぶ

白町凪紗

はる…!

優來はる

早くしろ

優來はる

舞夢を探すんだろ

はるは凪紗を軽く睨みながら言った

白町凪紗

うん…!

白町凪紗

ありがとう!

凪紗は能力発動の準備を始める

六月真奈

私も時間稼ぎ手伝う!!

六月真奈

【ウォリピナ】!

優來はる

【ホルカーへリム】

真奈の水属性魔法にはるの雷魔法が組み合わさり、近くにいた影は感電で全滅する

ただ、少し離れた位置にいた影はそれを見てこちらに駆け寄ってくる

がああああああ!!!

六月真奈

うわああああ!

六月真奈

いっぱい来た!!

白町凪紗

2人とも時間稼ぎありがとう!

白町凪紗

[僕達今急いでるからさ、消えてよ]

凪紗は記録書き換え能力で数メートル範囲にいた影たちを消し去る

優來はる

ナイスだ、凪紗

白町凪紗

舞夢を探しに行こう

六月真奈

もちろん!

それからしばらく、無数の影と戦いながら舞夢を探し回る

建物はほとんど倒壊しているが、砂埃や火が燃え上がっていることで視界はかなり狭まっていた

そんな時、ふと声をかけられた

??

ねぇ

白町凪紗

え?

振り返ると、そこには1人の青年がいた

六月真奈

……!

人がいるという事実よりも先に、青年の隣で浮いていたものが目に入り、3人はめを見開く

青年の隣で浮いていたのはクリスタル

そしてその中には舞夢がいたのだ

白町凪紗

舞夢!!

??

ん?

??

…あぁ、舞夢を知ってるのか

青年はクリスタルをコンコンと叩きながら言った

六月真奈

舞夢ちゃんを返して!!

真奈が叫ぶと、青年は首を傾げながら言う

??

返す?

??

コレは元々僕のモノなのに、なんで君達に渡さなきゃいけないの?

白町凪紗

“コレ”…?“モノ”…?

舞夢を人としてでなくモノとして扱う言動に凪紗は静かにキレていた

六月真奈

舞夢ちゃんはモノじゃないしあなたのでもない!!

六月真奈

凪紗くん!

六月真奈

書き換え能力で取り返してやって!!

白町凪紗

わかった

真奈の叫びに凪紗は静かに同意し、能力発動の準備をする

??

あー…

そんな凪紗に向かって手を伸ばしながら青年は言った

??

それ、さっきも見てたよ

??

厄介だからやめてね

パチン

白町凪紗

舞夢は僕達の仲間──

白町凪紗

だ……?

凪紗は能力を発動しようとしたが、能力は作動しなかった

白町凪紗

なん…で?

??

キミのその能力、すっごくめんどくさいから、封じさせてもらったよ

??

キミ達が何を言おうが、コレは僕のモノ

??

でも…

青年は凪紗達をまじまじと見ながら言う

??

生き物が居ないこの世界でヒトは貴重だね

??

実験に使いたいから連れてくよ

そう言うと青年は手を上に掲げ、空がパチパチと音を立てる

優來はる

なっ…!

六月真奈

何?!

優來はる

雷魔法だ!

優來はる

今シールドを張る!

優來はる

【ザキスト】!

ドカーン!

優來はる

ぐ…

青年の放った雷ははるが張ったシールドに直撃し、ビリビリと振動が伝わる

そして雷が収まり、凪紗と真奈はすかさず魔法を放つ

白町凪紗

【スォーム】!

六月真奈

【ウォルム】!

凪紗は投石魔法でクナイの形をした石を青年に向けて放つ

真奈は水属性魔法の中で威力の高い水弾魔法を放った

??

……

それを青年はクリスタルで防ぐ

白町凪紗

なっ…!

六月真奈

えっ…!

??

もー…危ないなぁ…

優來はる

あいつ…躊躇いもなく…

??

めんどくさいなぁ…

そんなことを呟きながら青年は手をこちらに向ける

次の瞬間、手から爆発が繰り出される

ドカーン!!

優來はる

ぐっ…!

六月真奈

きゃっ…!

白町凪紗

わっ…!

3人は数メートルほど吹き飛ばされてしまい、痛みで立ち上がれずにいる

??

さて、この3つも実験に使うか

青年は3人を念力魔法で持ち上げる

優來はる

やめ…ろ…

六月真奈

離し…て…

そして次の瞬間

??

うぐっ…

六月真奈

わっ!

青年がいきなり念力魔法を解除し、3人は地面に落とされる

いきなり落とされた事に驚いた3人が青年の方を向くとそこには──

しばらく前

月影未彩

…え?

月影未彩

舞夢ちゃんとはるくんがピンチ?

由乃

はい

由乃

この世界もしばらく前、影に困らされていましたよね

月影未彩

それは…そうだけど…

由乃

実は、その影を作り出した人に舞夢さんが攫われてしまって、はるさんとそのお仲間さんたちは舞夢さんを助けるために追いかけたんですけど、相手は色んな魔法を使うもので、はるさん達だけでは…

月影未彩

…なるほど

月影未彩

それで、助けに行って欲しいってことかな?

由乃

はい、その通りです

由乃

そして、もし良ければ、他の方…

由乃

例えば、舞夢さんを知ってる方などにもご協力頂ければ…

月影未彩

わかった

月影未彩

菜乃羽さんとすうあ様を連れて行くよ

月影未彩

どの世界に行けばいいの?

由乃

それは──

アリス・シア

え?真奈ちゃんとその仲間達がピンチ?

由乃

そうなんです

由乃

なので、もし良ければお2人にもご協力いただけないかと…

由乃

一応他の方にもお声掛けはしていますが…

鏡狂悠斗

どうします?アリス様

アリス・シア

真奈ちゃんや舞夢ちゃん達がピンチなら、行くしかないわね

鏡狂悠斗

かしこまりました

鏡狂悠斗

ですが、我々はその世界に行く手段が…

由乃

お2人を真奈さん達の元へ届ける力はありますので、どうかお任せ下さい

アリス・シア

ええ、わかったわ

アリス・シア

案内してちょうだい

由乃

わかりました──

アリス・シア

え?舞夢ちゃんがピンチ?

由乃

はい

由乃

なので、もし良ければ皆さんにもご協力を…

アリス・シア

もちろん行くわ

星川悠斗

アリスお前…舞夢のことになると即決だな…

月影未彩

まあ、久々に舞夢ちゃんにも会いたいし、助けに行こうよ!

星川悠斗

ま、それもそうだな

星川悠斗

ただ、俺らは舞夢を助けに行くための手段がないが…

由乃

皆さんをお連れする程度の力は私にもありますので、ご安心ください──

そして、3つの世界の住民たちが舞夢達を助けるために赴くのだった

各世界の住民が由乃に連れられて到着した時

アリス・シア

…!!!

最初の世界でアイスキャッスルの長であるアリス(氷アリス)はクリスタルに閉じ込められた舞夢が視界に入った

アリス・シア

よくも…私の舞夢ちゃんを…!

氷アリスはすごい勢いで青年の元へ走っていき、槍を背中に刺す

??

うぐっ…

六月真奈

わっ!

白町凪紗

…?!

優來はる

未彩…菜乃羽さんにすうあさん…

六月真奈

アリス様…!悠斗くん!

異世界旅路〜失われゆく世界を旅する少女〜

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コメント

1

ユーザー

あと2~3話くらいで終わるかな〜という見立てです

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