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カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

はぁ…

またいつものように残業だ。

もう外は真っ暗だというのに。

(早く帰りたいッ…)

トントン…

誰かに肩を叩かれる。 誰だ?

上司

藍くん。
この仕事も宜しく。

あ、はい!

は…? まだ仕事増えんの?

上司

じゃあお先に。
頑張ってね。

お疲れ様です…

バタン(扉を閉める音)

…こんな数の仕事やってたら いつか✘‎ぬ?俺。

あぁ”…

もうやだ…

っていうか… これ家に帰れるか…?

今何時…?

PM,23:50

終わった…

はぁ…

今すぐにでも退職届け
突き付けたいんだけど。

終電絶対間に合わない… いや、 間に合わせるしか…

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカ…

(終電までに絶対
終わらせてやる…!)

ダッダッダッダッ!

はぁ…はぁ…ッ

あっぶな…

※駆け込み乗車はいけません。

ぎりぎり終電間に合った…

(もう流石に人は少ないな…)

大急ぎで仕事を終わらせたせいか 物凄く疲れた。

(早く、1秒でも
早く帰りたい…)

そんなことを考えながら電車に揺られていた時だった。

(ドンッ) 誰かとぶつかった?

ッ痛…

??

あぁ…すみません…

別に大丈夫ですけど…

貴方大丈夫ですか…?

??

その人は頭から血を流していて、 流石に声を掛けるしかなった

??

あぁ…頭のことですか?

??

気にしないでください。

いやいや、駅員さんに言いましょ?

その怪我、✘‎んでもおかしくないですよ?

??

大丈夫ですよ。

そう…ですか?

まぁ…あまりしつこく話しても仕方ないか…

でも、本当に大丈夫なのか…?

次は〜○○〜○○でございます。

(もう着いたんか…)

帰り道お気おつけて!

??

ありがとうございます…!

俺は一言声をかけて電車を降りた。

もう少しで家に着く。 けれどやっぱり電車に居たあの人の ことが少し心配だった。

もしかして帰り道で✘‎だりしてへんよな…

まぁ、気にしすぎか

早く帰ろ…。

今日は一段と気温が低く、寒さから 少し小走りで家に帰った。

けれど、 今思えばもう少しゆっくり帰っていれば良かったのに──────。

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