TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

平行世界の館

一覧ページ

「平行世界の館」のメインビジュアル

平行世界の館

7 - 第7話

♥

6

2025年01月21日

シェアするシェアする
報告する

あれからどれだけ走ったのか

うしろを見ても、だれも来て無さそうで

犬神 狛(イヌガミ コマ)

はぁっ、はぁっ、

僕は部屋に入る

犬神 狛(イヌガミ コマ)

白狐くーん、!

犬神 狛(イヌガミ コマ)

みんな…

犬神 狛(イヌガミ コマ)

お兄ちゃん……

ぽろぽろと涙が溢れてくる

僕の声は虚しく、部屋に響くだけ

埃っぽくて、息が苦しい

縺薙∪縺?〓縺ョ縺阪g縺?□縺

ズズズズ…

犬神 狛(イヌガミ コマ)

ひっ、……

入った部屋が間違いだった

僕は急いでベッドの下に潜り込む

必死に息を殺し、無事を祈る

真神 狼(マガミ ロウ)

犬神 狛(イヌガミ コマ)

……?

真神 狼(マガミ ロウ)

こまちゃーん?

真神 狼(マガミ ロウ)

どこー?

犬神 狛(イヌガミ コマ)

え、?

顔を出すと、そこには狼さんがいた

犬神 狛(イヌガミ コマ)

あ、えと……

真神 狼(マガミ ロウ)

よかったー!無事だったんだね!

犬神 狛(イヌガミ コマ)

うん、!狼さんも無事でよかった、!

犬神 狛(イヌガミ コマ)

あ、でも…白兎くんは、?

真神 狼(マガミ ロウ)

あーそれなら

真神 狼(マガミ ロウ)

あっちにいるよ、行こ?

そう言って手を差し出してくる

犬神 狛(イヌガミ コマ)

う、うん、

少し妙だが、その手を握る

すると、グイッと引っ張られ、顔をぺたぺたと触られる

犬神 狛(イヌガミ コマ)

……え、?

真神 狼(マガミ ロウ)

すると狼さんは少し私の顔や体を舐めるように見たあと、

手をぐにゃりと曲げ、刃物のように鋭利な黒い塊を手に握る

犬神 狛(イヌガミ コマ)

え、

ぶちゃっとそれがお腹にささる

痛いと言うより、熱い

犬神 狛(イヌガミ コマ)

ぁ、ぇ、

それをずちゃっと抜かれたと思うと、

わたしの目は重くなり

静かに眠くなった

縺薙∪縺?〓縺ョ縺阪g縺?□縺

犬神 犬(イヌガミ ケン)

赤黒い液体を辿って行く

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

…みんな、無事だといいが…

涙華(ルイカ)

うん…

すると、ひとつの血濡れた扉に行き着く

犬神 犬(イヌガミ ケン)

よし、…俺が開けよう

犬神 犬(イヌガミ ケン)

2人は俺の後ろに居ろ

そう言い、扉をガチャリと開ける

扉はねちゃぁっと粘着力のあるものを挟んでおり、それが粘度を増して伸びる

犬神 犬(イヌガミ ケン)

くそ、…なんだよこれ…

中に入ると、床は赤黒い液体でねちっこく、歩く度に靴に引っ付く

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

なんだ…これ、

涙華(ルイカ)

もー、靴がベトベト…

犬神 犬(イヌガミ ケン)

…狛〜、?

犬神 狛(イヌガミ コマ)

犬神 犬(イヌガミ ケン)

……!狛!!

人影が見つかり、慌てて駆け寄る

犬神 狛(イヌガミ コマ)

……

犬神 犬(イヌガミ ケン)

あぁ、無事でよかった…

そう言い、抱きしめようとする

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

待て…

そう言うと、稲荷は止めに入る

犬神 犬(イヌガミ ケン)

なんだよ…

犬神 狛(イヌガミ コマ)

…稲荷くん…

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

ほら、おかしいだろ

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

狛は俺の事、稲荷くんなんて呼んだことない。

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

お前…

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

誰だ

犬神 狛(イヌガミ コマ)

…わたしは…

縺薙∪縺?〓縺ョ縺阪g縺?□縺

涙華(ルイカ)

犬神 狛(イヌガミ コマ)

私は狛だよ……?何言ってるの?

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

喋り方がおかしい

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

それに…

狛の小さな手が溶けだしている

それに、狛のお腹には何かに刺された跡が

犬神 犬(イヌガミ ケン)

こ、狛だ、!

犬神 犬(イヌガミ ケン)

俺の妹に間違いない!!

犬神 狛(イヌガミ コマ)

そーだよ、!

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

…っ、

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

明らかに違うだろ!!

犬神 狛(イヌガミ コマ)

お、縺雁?縺。繧?s

縺薙∪縺?〓縺ョ縺阪g縺?□縺

お兄ちゃん…

犬神 狛(イヌガミ コマ)

ネぇ

犬神 犬(イヌガミ ケン)

え、ぁ、

犬神は動揺しているのか、固まっている

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

犬神!!お前拳銃があるだろ!

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

はやくその化け物を撃て!!

犬神 犬(イヌガミ ケン)

ぇ、あ、

犬神が腰にある拳銃に手を伸ばすと

涙華(ルイカ)

っ、!

涙華が、その拳銃に手を伸ばす

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

あ、!お前、!

それを慌てて阻止する

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

お前…どういうつもりだ…

涙華(ルイカ)

……はは、

涙華(ルイカ)

ここまできたら……ねぇ、?

そう言って、涙華はまた銃に手を伸ばす

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

くそっ、はやく、!犬神!!

犬神 犬(イヌガミ ケン)

お、おう、

犬神はしっかりと拳銃を握る

涙華(ルイカ)

だめだよ!!その子は狛ちゃんだよ!!

涙華(ルイカ)

妹を撃つなんて正気?

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

ちがう!そいつは化け物だ!

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

お前の妹に成り代わっている、!

俺は、ちゃんと標準があうように、犬神の拳銃を握っている手を上から握る

涙華(ルイカ)

だめ、!こっち!

すると、あろう事か涙華は犬神の手を握っている俺の手の上に手を置き、無理やり俺に標準を合わせる

涙華(ルイカ)

こっちが化け物だよ!

狂ったように口をにんまりとする涙華

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

っ、お前、!

犬神 狛(イヌガミ コマ)

お兄ちゃん…撃たないでよ…

縺薙∪縺?〓縺ョ縺阪g縺?□縺

お兄ちゃん…

犬神 犬(イヌガミ ケン)

っ、こ、狛っ、…

稲荷 白狐(イナリ ビャッコ)

犬神!!

涙華(ルイカ)

ほら!こっち、!

標準は、涙華のせいで全然あわない

犬神 犬(イヌガミ ケン)

っ、!

バンッ!

この作品はいかがでしたか?

6

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚