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ガイド🦈×センチネル🙂⑩
シャークん
両耳を塞がれた
触れられる場所がすべて痛い
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイルが暴走状態に入った
迂闊だった
スマイルの前で家族の話を しないようにしていたのに――
昔からそうだった
スマイルはいつも家族の話をすると 暴走する傾向にあった
わかっていたはずなのに
ずっと一緒にいたはずなのに
センチネルのスマイルのことを 誰よりも理解していたはずなのに
スマイルの記憶障害を 誰かに聞いてもらいたくて
ついそんな話を きんときにしてしまった
ガイディングを拒絶される度に 胸に痛みが走る
深い悲しみが シャークんを襲う
シャークん
シャークん
シャークん
両耳に添えた手に爪を立てて
スマイルは涙を流しながら シャークんを睨みつけていた
シャークんも ぼろぼろと涙を零した
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイルの意識は 確実にシャークんに向いている
なのに暴走をおさめられない
シャークん
きんとき
シャークんは顔を上げて きんときを見た
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
きんときは スマイルの部下に指示を出して
シャークんとスマイルは 部屋に連行された
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
そう言いながらきんときは 厳重な扉の向こうに消えた
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
この部屋にはシャークんと スマイルの二人しかいない
加えてセンチネル用に 外界と遮断された部屋だ
スマイルには今余計な音は 二人分しか聞こえていないし
匂いも二人分だ
かなり身体的負担は 軽減された方だろう
シャークん
初めてスマイルの暴走を おさめたときのことを思い出す――
組織の連中に強制されて
裸で抱き合って ガイディングを成功させた
ズキンッ――!
シャークん
あの時の感覚は 今でも忘れられない
外気に触れるだけで 痛む全身
ぐわんぐわんと 脳内を反響する様々な声
すべてを見通す目は もう訳がわからなくて
喉の奥を突くような 味も刺激臭も――
シャークん
思い出して 思わず吐き気を催す
あの頃のシャークんは 泣き喚いてスマイルを拒絶した
でも今ならわかる――
シャークん
シャークん
そしてそれを助けられるのは
スマイルを 唯一ガイディングできる
シャークんだけだ
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
今度こそ――
完璧にガイディングを成功させる
シャークんは上着を脱いで
スマイルの上着に触れた
スマイル
シャークん
なるべく触らないように
シャークんは優しく スマイルの服を脱がせていく
スマイル
シャークん
スマイル
すべての感覚が 開ききっているスマイルにとって
すべての行為が苦痛でしかない
喋ることも触れることも 呼吸をすることだって
スマイルにとって 刺激が強すぎる
それでも昔のようにスマイルの精神は まだ壊れかけてはいない
シャークん
痛い痛いと喘ぐスマイルを 宥めながら
シャークんは スマイルの服を脱がせた
きちんとシールドが 構築されている事を確認して
シャークんは 恐る恐るスマイルを抱き締めた
スマイル
シャークん
接触面積を増やすと驚くほど鮮明に スマイルの感覚を感じ取ることができた
今まで小さな穴から手だけ入れて 感覚を操作していたものが
その小さな穴が 身体全体を通せる程大きくなった
シャークん
シャークんはまず スマイルの触覚を閉ざそうとしたが
スマイルから強く拒絶されて
スマイルの全身から その能力が溢れ出し
シャークんのシールドを攻撃した
シャークん
深い悲しみが訪れる
能力者からの拒絶は ガイドに喪失感を与える
シャークん
罅割れたシールドから 僅かにスマイルの感覚が共有される
肌を刺す痛みに シャークんは顔を歪めた
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークんは再び スマイルのガイディングを試みる
シャークん
大丈夫、大丈夫だと スマイルに語り掛けて
シャークんはなんとか スマイルのシールドを修復していく
スマイル
スマイル
いつもなら麻酔を打つが 今ここにそんなものはない
シャークん
スマイルからの拒絶が激しい
折角修復したシールドも すぐに崩れてしまう
きんとき
シャークん
よくわからなかったが 背に腹は代えられない
シャークんは 藁にも縋る思いで
スマイルにキスをした
唇を抉じ開けて 舌をねじ入れた
スマイル
スマイルは目を見開いた
舌を絡めると――
スマイルがその感覚に集中した
シャークんはスマイルの心に 触れている気がした
スマイル
シャークん
聞いたこともない 官能的なスマイルの声に
シャークんは驚いた
一瞬ガイディングすることを忘れて
シャークんは興味本位で その舌を舐ってしまった
スマイル
気持ちいいと響いてくる スマイルの心の声に
シャークんは混乱した
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
味覚が一番嫌だと スマイルは言ったが
触覚をどうにかしなければ まず触れる事すら嫌がられてしまう
だからいつも触覚を 一番に閉ざしていたが
今触れ合っている感覚を絞れば
ここまでガイディングしやすい環境が なくなってしまうかもしれない
だからシャークんは スマイルの味覚を閉じ始めた
スマイル
スマイルがシャークんに 抱き着いてきて
その舌を絡めてくる
もっともっとと求められて
シャークんは身体が火照ってきた
シャークん
徐々に嗅覚を閉ざしながら
この行為に集中してくれるならと 聴覚を後回しにして
視覚を閉ざしていく
スマイルが 身を委ねてくれている
だからガイディングがしやすかった
二つの感覚を平常に戻せて
スマイルも幾分か落ち着いたのか
シールドが崩れなくなった
シャークんはそっと顔を離した
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
耳に触れてシャークんは 徐々にその感覚を絞る
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークんは再び スマイルにキスをした
スマイルの心にそっと触れる
もっとという声と 耳を閉ざしてと聞こえてくる
シャークんはそれに従って
スマイルの舌を舐りながら 聴覚を絞った
スマイル
びくびくとスマイルの体が震える
その瞬間に心から 気持ちいいという声が溢れて
シャークんは飲み込まれそうになった
シャークん
ガイディングどころではなくなる
でもスマイルの心から 気持ちいいしか伝わってこなくて
何をすればいいのか わからなくなる
シャークん
徐々に聴覚を絞って
最後に触覚を絞った
触覚を元に戻しながら キスをやめると
スマイルはぼうっと シャークんを見つめていた