テラーノベル
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リリーの香水をふわっと纏わせたみかさは、嬉しくて、お城のお庭を少し弾むような足取りでお散歩していた。 風が吹くたび、自分の手首から大好きなリリーの甘い香りがして、自然と笑みがこぼれる。
みかさ
その時、お庭の小さな段差に足をとられて、みかさの身体が大きく前に傾いた。 あっ、転ぶ──そう思ってぎゅっと目を瞑った瞬間。ぐいっ、と強い力で手首を引かれ、そのまま温かい胸の中に引き込まれた。
さとみ
さとみくんがみかさの腰をぎゅっと抱きしめて、自分の身体で受け止めてくれた。 地面にぶつかる衝撃はなくて、ギリギリセーフ。みかさはさとみくんの胸の中で、ほっと一安心した。
みかさ
さとみ
さとみ
さとみくんは少し呆れたように笑うと、みかさが「もう大丈夫だよ」と言う暇もなく、ひょいっとみかさの身体を軽々と持ち上げた。
みかさ
みかさ
視界が急に高くなって、気づけばみかさは、さとみくんの腕の中にすっぽりと収まる形で抱き上げられていた。 そう、まさかのお姫様抱っこ。
みかさ
さとみ
さとみくんは嘘をつかない。みかさが心配なのも本当だけど、こうして触れていたいのも彼の本音だった。 お城に向かってゆっくりと歩き出すさとみくん。 みかさは落ちないように、自然と彼の首に両手を回す形になっていた。 至近距離にある、さとみくんの男らしくて綺麗な横顔。いつもは気楽な幼馴染のはずなのに、自分を支える腕の力強さや、密着した胸から伝わってくるトクントクンという速い鼓動が、いやでも伝わってくる。 それに、みかさの体温で温められたリリーの香水が、2人の間で甘く弾けていた
さとみ
さとみくんが不意に顔を近づけて、みかさの首筋にふわりと息を吹きかけるように呟いた。
みかさ
恋愛に初なみかさは、その一言で一気に心臓がバクバクと暴れ出した。 顔が熱くて、耳まで真っ赤になっていくのが自分でも分かる。今まで「大好きな幼馴染」としか思っていなかったさとみくんのことが、急に一人の「男の子」に見えてきて、胸の奥がこれまで経験したことのないドキドキでいっぱいになった。 みかさはさとみくんの胸にシーツのように顔を埋めて、真っ赤な顔を必死に隠した。 さとみくんは、腕の中のみかさがほんのり顔を赤くして、ウブにドキドキしていることに気づいて、口元を小さく綻ばせる。
↑※初→うぶ と読みます。
……やっと、ちょっとは意識してくれた?
は、恥ずかしぃょぉ///
みりあ/投稿主
みりあ/投稿主
みりあ/投稿主
みりあ/投稿主
コメント
1件
第12話、読み終えました!お姫様抱っこシーン、ドキドキがすごく伝わってきました。さとみくんが「やっぱいい匂いする」ってみかさの首筋に近づくところで、私も一気に胸が跳ねました。今まで幼馴染だった二人の距離がぎゅっと縮まった瞬間が、甘くて切なくて……。みかさが顔を隠す様子に「う♡♡♡ぎる…!」と悶えてしまいました。テストお疲れさまです、無理せず頑張ってくださいね!
れいん✌️
14,494
#へたくそだけど許して
みりあ
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