テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
3件
第9話、読み終えました……。 オランダさんが江戸ちゃんを探して町を巡る姿、すごく切なかったです。 お団子屋さんの違和感や、みんなの様子がどこか変で、読んでてじわじわと不安になりました。 日本が差し出した江戸ちゃんの日記、あの最後の一文がすごく心に刺さります。 それにしても、お墓で聞こえた“あの声”……。もう会えないと思っていた相手の声が聞こえる瞬間、本当に胸が締め付けられました。 オランダさんの“サイテーね、あたしは。”という独り言も、重みがあって印象的です。 次の展開、気になりますね……。
がらがらがら。
オランダ
オランダ
シーン、と沈み返る部屋。
どうやら、オランダは江戸の家に来たようだが、江戸は家にいなかったらしい。
オランダ
むむむ、と考えてみるが、思う節は見当たらず。
ただのリフレッシュ、ということになった。
オランダ
オランダ
と、少し安心したのは秘密である。
オランダ
オランダ
オランダ
これは、オランダが江戸を探す物語。
さて、江戸はどこにいるのだろうか?
オランダ
オランダが最初に来たのは、お団子やさん。
オランダ
オランダ
何か食べないのも気の毒だと思い、みたらし団子をひとつ頼む。
オランダ
オランダ
女将さん?
女将さん?
だったった。
大して混んでいる時刻でもないのに、早走りで厨房の方へ行った。
オランダ
オランダ
ぼそっ、とつぶやくような声。
こちらも、悩んでいたら仕方がない。
そういう気分だったのだろう、ということにした。
オランダ
江戸が行きそうな場所。
ここ以外なら、どこがあるだろうか。
歌舞伎か。
すもうか。
それとも子どもたちと百人一首でもしているのか。
女将さん?
オランダ
やはり、女将さんがおかしい。
あんな喋り方もしないし、敬語も使わなかったはずなのに。
オランダ
オランダ
江戸と過ごしていたら、日本でご飯を食べるときは必ずいうようになっていた。
慣れというものは、怖いものだ。
……本当に。
オランダ
オランダ
ここに来てから、いろいろおかしい。
別に、前からそこまで月日が経ったわけでもないというのに。
オランダ
オランダ
そう一言つぶやいて、みたらし団子を食べ終わった。
オランダ
オランダは、次の場所へ向かった。
とことことこ。
オランダ
オランダ
はぁ、とつくため息。
そろそろ体力もなくなってきた、江戸も大きいものだ。
そんな時だった。
???
オランダ
そこに立っていたのは、江戸ではない。
日本、そのもの。
日本
オランダ
今日、オランダは江戸に会いに来たはずだ。
実際は、それは思い込みだったらしいが。
オランダ
オランダ
オランダ
日本
日本
さすが日本。
オランダより年下のはずなのに、圧倒的な余裕だった。
…いや、短いからこそ、まだ性格が歪んでいないのかもしれないが。
オランダ
日本
通された場所は、日本の家。
……の、和室だった。
日本
日本
オランダ
日本
その後、日本は直ぐに台所に行った。
多分、緑茶でも入れに行ってくれているのだろう。
オランダ
そうやって、すぐに江戸と比べてしまう所が、どうしても直せないらしい。
オランダ
オランダ
そんなことをつぶやいている間に、日本がお盆を持ってやってきた。
お盆の上にはお菓子と緑茶が。
お菓子には、三色団子、カステラ、羊羹など。
江戸によく出されていて、好きになったものだばかり。
オランダ
日本
そういって、日本は奥から本を取り出した。
ずいぶんと薄汚れていて、水に濡らしたあとの本なのか、とツッコミたくなるほどだぅた。
題名はかすれていてよく読めない。
日本
オランダ
日本
オランダ
6月27日。
江戸
江戸
江戸
オランダ
江戸
江戸
江戸
〜〜〜〜〜
9月12日。
江戸
江戸
江戸
江戸
江戸
オランダ
パタン、と日記を閉じた。
日本
オランダ
オランダ
日本
オランダ
オランダ
日本
しばらく続く沈黙。
その沈黙を先に破ったのは、日本だった。
日本
日本
オランダ
日本
少し考える素振りを見せてから、
いや、本当に悩んでいたのだろう。
口を開いた。
オランダ
とことことこ。
相変わらず、お墓は静かだった。
綺麗に整っている墓もあれば、
草木がボーボーに生えている墓も。
オランダ
ちゃんと整えられていた、江戸の墓。
ここの中には、何人の日本の先代者が入っているのだろう。
オランダ
オランダ
手をパン、と合わせ、目を閉じる。
どうか、天国で江戸ちゃんが幸せに暮らしていますように。
江戸
オランダ
オランダ
そんな声は、お墓の空気に吸い込まれて消えてしまった。
#百合(?)
Ria_
101