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#キャラ崩壊注意
Rara__ .
32
#キャラ崩壊
しゅぴ
2,024
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まっちゃ🍵
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コメント
2件
エーデルワイスの花言葉って『勇気』って言うんだ… ! ! 初めて知った ! あとタイトルがセンスよすぎるよ〜 😭 きんにくまんさんの作品 、やっぱ続きが気になるところで終わっちゃうから ついついいいねする手が止まらないんだよね 😆👍これからも応援し続けるよ 🤩
それからというもの
大我と及川、久世の圧が効いたのか
○○に簡単に近づいてくる人はいなかった
入学式から1ヶ月が経とうとしていた
学校にも少しずつ慣れてきた
朝、教室に入れば
「おはよう」
と言われることもある
けれど
○○にはひとつの悩みがあった
○○
○○
家のリビング
ソファに座った○○は
おじチューのぬいぐるみを
ぎゅっと抱きしめながら呟いていた
大我
大我
向かいでスマホをいじっていた兄が顔を上げた
○○
大我
○○
大我
○○
○○はムスッとしながらおじチューを撫でる
おじチューとは
おじさんモチーフのネズミのキャラクターだ
大我はそのぬいぐるみを見て
あからさまに嫌そうな顔をする
大我
大我
○○
○○
大我
○○
大我
大我は嫌そうな顔をしながら
おじチューの端を指先でつまんだ
まるで汚物でも触るような持ち方だった
大我
○○
○○が手を伸ばすよりも先に
ぽいっ
○○
床に落ちたおじチューを
○○は慌てて広げる
○○
大我
○○は何も言わず、おじチューを撫でた
○○
そんな妹を見て
大我は少しだけ表情を緩める
大我
○○
大我
○○は少し考えてから
小さく首を横に振った
○○
○○
大我
それ以上大我は何も聞かなかった
けれど○○の顔をちらっと見てから
またスマホに視線を戻す
○○は腕の中のおじチューを撫でながら
ぼんやりと考えた
友達
一緒に帰ったり
くだらないことで笑ったり
そういうのが少しだけ羨ましい
○○
○○
ぽつりと零れた声は、誰にも届かなかった
それから3日後
その日は珍しく
大我、及川、久世の3人と一緒に
お昼ご飯を食べていた
黙々と食べていると大我が突然言った
大我
大我
久世夏都
久世が驚いたように○○をみる
久世夏都
○○
少しだけ怒ったように返す
○○
大我
○○
○○が箸を動かす
すると
隣からひょいっと及川が顔を覗き込む
及川徹
及川徹
○○
及川徹
及川徹
及川が胸を大袈裟に押さえる
及川徹
○○
及川徹
及川徹
そういって
及川が友達の肩にぐっと体を寄せる
大我
及川徹
大我
大我が及川の頭を押しのける
及川徹
及川徹
大我
及川徹
久世夏都
いつものように3人が騒ぎ始める
○○はその様子を見て少し笑う
━━こういうのも、友達っていうかな
そんなことを考えているうちに
気づけば昼休みが終わりかけていた
○○
○○
○○が時計を見る
大我
久世夏都
及川徹
4人は廊下を急ぐ
大我
久世夏都
及川徹
そう言って3人は廊下を走り抜ける
○○は階段をのぼり
自分の階に着くと少し足を緩めた
教室に向かう曲がり角に差し掛かった
その時だった
○○
ドンッと肩がぶつかった
○○のポッケから鍵が落ちる
チャリン
床に鍵が落ちた
○○
○○がしゃがもうとするより先に
相手の女の子が拾い上げた
○○
受け取ろうとした○○の前で
その子が鍵につけているものを見る
おじチューをみんなが見ていた
一瞬沈黙
近くにいた子達も覗き込む
女子
女子
女子
○○の顔が少し曇る
恥ずかしい
そう思った、その時だった
拾ってくれた女の子が
ぱっと顔を輝かせた
その子は自分のポッケから
おじチューのハンカチを出した
○○
○○
思わず○○も答える
女の子は嬉しそうだった
○○
周りの女の子たちはポカンとしている
楽しそうに話す女の子をみて
○○も少し口元を緩めた
差し出された鍵を受け取る
その手には綺麗にネイルがされていた
茶色の髪の毛はふわっと巻かれていて
制服の着こなしも自分とは違う
1年生とは思えないくらい垢抜けていて
可愛い
○○は素直にそう思った
○○
○○
慌てて首を振る
するとその子は少しわらった
○○
その瞬間
少し先に行っていた女の子たちが声をかける
女子
女子
笛田千夏
その子
笛田千夏は1度友達の方を振り返る
そしてもう一度○○をみる
笛田千夏
○○
千夏は手を振ってからみんなの元に急いだ
その背中をしばらく見ていた
たった数分
名前を聞いただけ
少し話しただけなのに
○○
小さくその名前を呟く
○○は鍵に着いたおじチューを見つめる
友達って
こういう所から始まるのかもしれない
そう思いながら教室に向かった
その日の5限終わり
○○はひとりでトイレに入っていた
個室に入り
しばらくして外に出ようとした
すると女の子たちの声が近づいた
女子
女子
笛田千夏
笛田千夏
女子
扉が開く
入ってきたのはさっきの千夏たちだった
千夏は友達と話しながら鏡の前に立ち
リップを直している
○○はまだ個室の中にいた
出るタイミングを見失っていた、そのまま黙った
すると
女子
1人の女の子が口を開いた
女子
女子
女子
別の子が笑う
女子
女子
女子
○○の手が止まった
個室の壁一枚向こう
自分の名前が聞こえる
女子
一人の子がぶっと吹き出す
女子
女子
女子
女子
女子
笑い声が重なる
○○は何も言えなかった
心臓が嫌なくらい大きな音を立てている
ぎゅっと制服の裾を掴む
━━まただ
昔もこんなことがあった
自分がなにかした訳じゃない
それなのに、兄と比べられて
笑われて
女子
女子
突然名前が呼ばれた
○○の呼吸が止まる
笛田千夏
千夏の声だ
女子
女子
少しの沈黙
笛田千夏
千夏の声は困ったようだった
そして
笛田千夏
笛田千夏
笛田千夏
空気が変わった
笛田千夏
笛田千夏
女子
笛田千夏
笛田千夏
千夏は鏡から目を逸らさず言った
笛田千夏
笛田千夏
誰も何も言わなかった
千夏はリップをしまうと鞄を肩にかける
笛田千夏
そのままトイレを出ていった
少しして
女子
女子
笑いながら言う
女子
女子
女子
女子
そんな声が聞こえてくる
○○は個室の中、じっと身を潜めていた
胸の奥が、変な感じだった
嬉しい。
...のだろうか
でも
自分から話しかける勇気は、まだなかった
放課後
○○が昇降口へ向かって歩いていると
及川徹
聞きなれた声がした
振り返る
○○
及川徹
及川徹
及川が胸を張る
○○
及川徹
及川徹
及川徹
○○
及川徹
○○は思わず笑った
そしてふたりは歩いて帰っていた
他愛もないことを話していた
その瞬間
さっきのことが頭によぎった
笑われたこと
千夏のこと
○○
及川がふと○○の顔を見る
及川徹
及川徹
○○
いつもの笑顔が、少しだけ消える
及川徹
○○は答えなかった
少しだけ俯く
及川は急かさなかった
ただ隣を歩いている
しばらくして○○が口を開いた
○○
及川徹
○○
及川は黙って聞いている
○○
○○
○○
○○
○○
及川徹
及川はそれ以上聞かなかった
ただ少し考えるように前を向いた
及川徹
○○はキョトンとした
及川は○○をベンチに座らせると少し走った
数分後
及川が走って戻ってくる
その手には一輪の花
及川徹
○○
差し出された花を
○○は困惑しながらも受け取る
細く伸びた茎
白い花
○○
及川徹
○○は少し花を見つめた
そして少しして
○○
意味を理解する
○○
及川が笑った
及川徹
○○
及川徹
及川徹
照れ隠しのようにくっと笑う
及川徹
○○は花を見つめたまま
何も言えなかった
及川徹
及川徹
及川はいつもの調子で笑った
及川徹
○○は顔をあげる
及川の笑顔を見る
ほんの少し、笑った
○○
その声は、今までよりもしっかりしていた
家に帰ると
○○は自分の部屋に向かった
机の上にあった花瓶に水を入れてくる
そしてエーデルワイスを一輪
そっと挿した
白い花が、静かに揺れる
○○はベッドに座った
しばらくそれを眺めていた
今日のこと
千夏の言葉
及川の言葉
そしてこの花
○○
小さく呟く
自分から話しかけるのは、まだ怖い
でも
明日なら少しだけ
出来るかもしれない
○○は花を見つめながら
ほんの少しだけ笑った
次の日
教室に入ってすぐ、○○は違和感に気づいた
昨日まで千夏と一緒にいた女の子たちが
千夏のことを避けている
休み時間になっても
千夏の周りには誰も集まらない
笛田千夏
千夏は気にしていないような顔をしていた
いつも通りスマホを見て
誰かに話しかけられたら笑う
けれど
ちらっと周りを見ている
○○にはそれがわかった
きっと、千夏もわかっている
○○は何度か声をかけよとした
でも
何を言えばいいかわからなかった
昨日勇気を貰ったはずなのに
自分から何かをするのは
やっぱり怖かった
放課後
昇降口
女子たちが靴を履き替えているところに
千夏は歩いていった
笛田千夏
女子
笛田千夏
笛田千夏
笛田千夏
女の子たちは少しだけ黙ってから答えた
女子
笛田千夏
女子
女子
笛田千夏
女子
女子
千夏の顔が少しだけ曇った
笛田千夏
その会話を少し離れた柱の影から
○○は見ていた
手の中に鞄の持ち手が食い込む
昨日の花が頭に浮かんだ
白い花
エーデルワイス
━━勇気
○○は1度目を閉じる
そして
ゆっくりと柱の影から出た
○○
女の子たちが振り返る
女子
女子
女子
千夏も驚いたように目を丸くした
笛田千夏
○○は1度だけ息を吸う
心臓が、ものすごいスピードでなっている
それでも
○○
少しだけ声が震えた
○○
千夏を見る
○○
一瞬言葉につまる
でも逃げなかった
○○
女子
女の子たちが目を合わせる
女子
女子
みんなは笑っている
気が変わったのか千夏の方をむく
女子
そう言ってひとりが千夏の手を取ろうとする
けれど
千夏はその手を避けた
そして○○をみる
小さく笑った
女子
女子
女子
笛田千夏
千夏がそういうと
女の子たちは明らかに不機嫌な顔をした
女子
女子
女子
そう言い残して
女の子たちは帰っていった
遠ざかっていく背中を
千夏はしばらく見つめていた
そして
ぶっと○○を見て笑った
○○
○○が目を丸くする
笛田千夏
笛田千夏
千夏は笑いながら言った
笛田千夏
笛田千夏
○○
○○は照れくさくなり耳を少しかく
○○
笛田千夏
○○
○○
千夏の笑顔が少し止まる
笛田千夏
笛田千夏
○○
○○は頷いた
○○
○○
笛田千夏
○○
○○
千夏は少し目を伏せた
その顔はさっきまでとは違っていた
少しだけ泣きそうで
でも嬉しそうで
笛田千夏
小さく笑う
笛田千夏
○○
笛田千夏
千夏はふふっと笑った
それから○○に向き直る
笛田千夏
笛田千夏
笛田千夏
そして手を差し出した
笛田千夏
○○はその手を見つめてから
そっと握った
○○
笛田千夏
○○
笛田千夏
千夏が笑った
笛田千夏
○○
笛田千夏
2人とも顔を見合わせる
そして同時に笑った
ほんの少し前まで
○○には友達がいなかった
でも今、隣には1人いる
笛田千夏
○○
ふたりは並んで昇降口を出る
○○は昨日貰った花を思い出した
━━勇気
あの1輪がくれたものは
思っていたよりずっと大きかった