紫
あれ、青ちゃん
知らなかったの?
知らなかったの?
青
知らない、知らない
青
逆に紫くんは
知ってたの?
知ってたの?
紫
え、うん
紫
だって、いつも帰り道で
別れるところでしょ?
別れるところでしょ?
黄
そうですよ笑
青
えぇ〜…
青
あそこの道は
入り組んでるからさ、
入り組んでるからさ、
青
どっかの道に入って
自分の家に帰ってるんだ
…とばかり…
自分の家に帰ってるんだ
…とばかり…
黄
普通にあの花屋さんが
僕の家ですね、笑
僕の家ですね、笑
青
マジかぁ…
黄
まぁ、そんなことは
どうでもいいので!
どうでもいいので!
黄
早く僕の家に
行きましょ!!
( グイッ、
行きましょ!!
( グイッ、
青
わっ、?!
青
わかったから、
走らないで笑
走らないで笑
紫
笑笑
青
…綺麗…
黄
僕のお気に入りです笑
青
…わかる、笑
紫
…お供え物の
花と言ったら…
花と言ったら…
紫
カーネーションとか?
黄
う〜ん、
黄
どうなんでしょう?
青
百々さんの好きな花
何だったけな…
何だったけな…
青
…母さんは、
彼岸花だったけど…
彼岸花だったけど…
黄
彼岸花、ですか
紫
…綺麗な花だよね
青
うん、笑
青
…この花にしよ、っと
黄
その花は…
青
ベコニア
青
…可愛くて、
百々さんの
淡い桃色みたいな
色だったから笑
百々さんの
淡い桃色みたいな
色だったから笑
青
惹かれちゃった笑
紫
…意味はあるの?
黄
花言葉は確か…
青
” 幸福な日々 ”
青
僕は百々さんと
過ごした時間が
言葉にできないほど
幸せだったから
過ごした時間が
言葉にできないほど
幸せだったから
青
きっと死ぬまで
忘れないような
日々だったから笑
忘れないような
日々だったから笑
紫
そうだね、笑
青
( 僕は百々さんと
過ごした時間が
大好きだったよ )
過ごした時間が
大好きだったよ )
青
今の環境も、
好きだけどね笑
好きだけどね笑
青
明日から実習だね〜
紫
めっちゃ緊張する笑
黄
そうですね笑
青
頑張ろ〜っ!!
紫
お〜っ!!
黄
頑張りましょ〜っ!!
数年後
青
…………
紫
…青ちゃ、
青
なに、
青ちゃんは 変わってしまった。
たくさんの人の死に 正面から見向き合って 自分を見失った。
だから、 口数が少なくなった。
それでも 俺も黄くんも 青ちゃんに話しかける。
紫
…昨日入ってきた子、
紫
結構、精神
病んでてさ…
病んでてさ…
紫
アドバイス、
くれない?笑
くれない?笑
青
がんばれ
紫
そういう事
じゃなくてさぁ笑
じゃなくてさぁ笑
青
知らない
看護師
青先生、急患です
青
…わかった
看護師
部屋には
通してます
通してます
青
…話せる
状態なの?
状態なの?
看護師
傷と痣だらけの
五歳くらいの子です
五歳くらいの子です
青
…なるほど、
青
迷い子?
看護師
逃げてきた、と
青
…逃げて…
看護師
青先生?
青
いや、
何でもない
何でもない
青
すぐ行く
青
ッ…
桃
…青、?
青
…え、ッ…
桃
…先生が
青先生…?
青先生…?
青
ぁ、うん…
桃
…俺の
名前は桃、
名前は桃、
青
逃げてきた
って聞いたよ
って聞いたよ
青
何があったの?
桃
お母さんに
殴られた
殴られた
青
( 酷く冷静で
賢い子… )
賢い子… )
桃
…病院なら
守ってくれると思った
守ってくれると思った
青
…うん、守るよ
青
よろしく、桃くん
桃
…よろしく、っ
桃
けふ、っ゛…けほッ゛…
青
大丈夫、?!
青
一旦、聴診器
当てていい?
当てていい?
桃
ん、ッ…
青
……
( 胸 当 、
( 胸 当 、
青
喘息かな
青
呼吸器渡そうか
青
その後は検査ね
桃
…ぅん、
青
…まず寝よっか笑
青
お願いします
叔母さん…ッ、
叔母さん…ッ、
叔母
いいよ?笑
青
え、っ
叔母
この子の
書類上の母親ね
書類上の母親ね
青
はいっ!!
叔母
いいよ笑
叔母
貴方は百々の
子供みたいな
ものだもの
子供みたいな
ものだもの
叔母
甥の頼み事は
聞くわ笑
聞くわ笑
叔母
あの人には私から
話しておくし、きっと
了承すると思うわ
話しておくし、きっと
了承すると思うわ
叔母
子供大好き人間だから笑
青
親バカでしたもんね笑
叔母
そうそう、笑
叔母
…体調や精神的にも
不安定なのは
知ってるけど、
仕事とかで
どうしても…の
時は頼ってね?笑
不安定なのは
知ってるけど、
仕事とかで
どうしても…の
時は頼ってね?笑
青
ありがとうございます!!
叔母
いいえ、笑
まぁ、こんな感じで 戸籍が無かったりと 色々なことはあったけど
今は、
桃
二人とも〜っ笑
赤
待って〜っ!!
橙
疲れた、ッ…
( 息 切 、
( 息 切 、
青
桃くんが
元気すぎ…笑
元気すぎ…笑
紫
青ちゃん…
もうバテたの?
もうバテたの?
黄
学生時代はあんなに
体力あったのに…
体力あったのに…
青
うるせ、
桃
海冷た!!
橙
海ってやっぱり
塩辛いの?
塩辛いの?
紫
まぁまぁ塩辛いよ
赤
うぉりゃっ!!
( 水 桃 掛 、
( 水 桃 掛 、
桃
うぉぉ?!
橙
俺にもかかったん
やけど〜っ?!
やけど〜っ?!
赤
ぁ、やべっ
青
子供って
元気…
元気…
黄
負けられ
ませんね笑
ませんね笑
青
え゛
黄
えいっ!!
( 水 青 掛 、
( 水 青 掛 、
青
お前゛!!
黄
あははっ笑
紫
俺にもかかるから
やめてぇぇ!!
やめてぇぇ!!
六人で幸せだよ。
百々さん。
百々
楽しそ、笑
桃
楽しいよ
百々
青は優しいだろうな
桃
うん、青先生は
とっても優しい
とっても優しい
百々
…穏やかな
春風に見舞われて
春風に見舞われて
百々
青の笑顔が
見れて死ぬとか
幸せすぎだろ笑
見れて死ぬとか
幸せすぎだろ笑
桃
…俺も、
行こうか?
行こうか?
百々
ダメに
決まってんだろ笑
決まってんだろ笑
百々
…青を幸せに
しろよ?笑
しろよ?笑
桃
…うんっ笑
百々
八十年くらいは
こっち来んな
こっち来んな
桃
何百年先も
行くつもりは
無いよ笑
行くつもりは
無いよ笑
桃
まぁ、来ちゃうん
だろうけど笑
だろうけど笑
蒼
百々くん、笑
百々
…っ、蒼!!
蒼
…僕がいなくて
寂しかった?笑
寂しかった?笑
百々
…寂しかったけど
青がいたから、
平気だった笑
青がいたから、
平気だった笑
蒼
青、が…
蒼
良かった笑
蒼
これでようやく、
また手を繋げるね笑
また手を繋げるね笑
百々
そうだなっ笑
俺らも二人で逝くよ。
お前らも、 繋いだ手を離すなよ。
この言葉はあの日の俺に 言いたいけどな笑
青
…あの日の君は
輝いて見えたの
輝いて見えたの
百々
…あの日の君は
天使に見えた。
天使に見えた。
青
…また、逢えたね
百々
言っただろ?笑
青
そうだね、笑
あの日の君へ
言いたいことは沢山あるけど 今はただ
青
…
桃
青先生っ、笑
桃
夕日が綺麗だよ!笑
青
…そうだね笑
笑っていたい。
完結ですっ!! ( 無理矢理だけど )
という訳で、 「 あの日の君へ 」 に繋がっていたのは 病院系の連載でした〜!
これを読んでから また読み直して欲しい って言いたいけど 黒歴史だから最新の方 読んでください…
じゃね!!