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sho
sho
閉ざされた鉄扉の先で、少年の嘆く声が聞こえた
sho
足元に落ちていた器具が、コツンと乾いた音を立てた。
拘束台に縛られた小柄な身
目には黒い視線制御器、口元には呼吸制限具
無機質な白衣の男たちが、その姿を冷淡に見下ろす。
sho
sho
sho
sho
ビービビッ
sho
映し出されたのは見知らぬ少女が家族と幸せそうにしているような映像
shoには妬ましくて仕方がなかった
sho
sho
sho
sho
sho
sho
誰もshoに“痛み”を与えているとは思っていなかった。 彼の“感情”が、研究対象だったから。
その日も、shoはただ黙って泣いた。
---数年後
研究員???
研究員???
sho
唯一、shoに名で話しかけてきたのは、若い技師の男だった。
分厚いゴーグルを額にずらし、機械油の匂いを漂わせながら、彼は笑って言う。
sho
研究員???
sho
研究員???
shoは黙ってしまった。
その日、その会話を浮き消すように
研究所は爆発した。