昨日、みんなでひまちゃんの 手を握り
今日、彼の手術の日がやってきた
前例がない手術だから、 成功するかどうか、わからない
そんな不安が、 俺の心を蝕んでいく。
全て思い出した記憶と、
なくなってしまいそうな俺の 全て。
俺はソファーを立ち、 外に行く準備をした。
深めのフードをかぶって
行ってくる、と
そう言って。
まず、俺は ショッピングモールに行った
相変わらずの人で、
店内は思ったほど賑やかだった。
俺は飲食店のあるコーナーに向かう。
そこにつくと、 昔、ひまちゃんと食べたクレープを頼んでゆっくりと食べた。
イチゴの酸味と、クリームの甘さが、 いい感じで、
なんか少し、懐かしかった。
その次俺は花屋に寄った。
縁起のいい花を5本ほど、
それを2セット買った。
片手でそれらを持ったあと、 俺はある場所に足を運ぶ。
早く、行かなくてはならない場所に
すち
久々に走った。
そのためか、止まった後、 少し足が震えた。
俺が向かったのは、墓地だった。
何十何百ものお墓が建てられているところ。
俺はそこについてすぐ
辺りを見渡した
…思い出したからだ
あの時のことを。
段々と日が落ちていく。
見つけたいと思っても、 全然見つかんない。
血のつながった親族が、 誰一人いないから、
そんな見つけられるはずがなかった。
多分、本来なら無理だった。
すち
疲れ果てて、諦めかけた時
俺はやっと、それを見つけた。
すち
すち
俺が殺した、
いや、殺したと思っていた
父と母の墓を
すち
お母さん
すち
お父さん
すち
お母さん
すち
お父さん
お母さん
お父さん
お父さん
すち
お母さん
お母さん
お父さん
お父さん
お父さん
すち
お母さん
すち
お母さん
お父さん
お父さん
お母さん
すち
すち
すち
お母さん
お母さん
すち
すち
お父さん
なんで、二人とも動かないの?
ていうか、誰…?
この人…、?
お母さん
お母さん
すち
すち
目が覚めた頃には、
俺は包丁を握って、
冷たくなって動かない
父親と母親の前に座っていた。
手首とか、指とか、
背中もぐちゃぐちゃで
残酷な様子の両親の死体。
真っ赤に顔にかかった 血でさえも、
固くなって、冷たかった。
幼い俺には状況が理解できなかった。
人が死んだ恐怖よりも、 何が起きたのかと言う混乱。
末には、何も考えられなくなり、 俺が殺したと言うことになっていた。
警察が来ても、俺はその場を動かなかった。
精神に異常があった。
殺した後、精神の精密検査で 俺はてっきり自分が殺したと思っていたから
『何をしたか』 一切答えれなかった。
母さんたちは知らない誰かに殺された
俺を庇っていた
そんな過去が、蘇っていた。
すち
俺は彼女らの墓に水をかけ、 拭いた。
さっき買った花束は、 墓の両サイドに挿した。
そして俺はそこにしゃがみ
フードを脱ぐ。
すち
すち
どうして気づかなかったのだろう、
…守ってくれていたことに。
夢は叶った。
絵師になれた。
もう一つ新しい夢も叶った、
みんなを笑顔にできる歌い手になれた
もう一つ、夢ができた。
大好きな人と、一緒に過ごすと言う夢
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
コメント
7件
すちくんの過去が、、、凄すぎる、、 どうかすちくんの願いが叶いますように!!手術成功しますように!!みんな幸せになりますように!!!!!
目頭が熱いぜ……
すちくんにそんな過去があったとは思わなかったッ…… すちくんの願いと、らんらんたちの願いが、かなって欲しいッ…… 続き楽しみですツ!頑張ってくださいツ!! あツ、別垢から失礼しますツ!!karinです