郁翔
ねえ
急に声を掛けられた春華。
見ると郁翔だった。ドSで女遊びが多く、春華が一番関わりたくない男生徒だった。
春華.
は、はい…
郁翔
あのさ、可愛いね
春華.
(うわ、また女遊びかな…適当に言ってすぐ逃げよう)
郁翔
ねえ反応無し?w
春華.
あ、すみません!あ、えとありがとうございます!🥰
春華.
(ちゃんと笑えてた筈…)
郁翔
ふっ…
春華.
(こんな可愛い笑顔で笑うんだ…)
春華.
(いやいや、私何思ってんの!中身は軽々しいんだから…)
郁翔
なんかさぁー君やっぱ他の子と違うよねー
春華.
え、
郁翔
なんかさぁー無理して笑ってる感じ?w俺の事嫌い?
春華.
キッ嫌いじゃないですよ!!
郁翔
やっぱ嘘は分かるよ。君正直なんだねー
春華.
違います!
郁翔
謙虚なのも良いねー
郁翔は春華をまじまじと見た。
春華.
(なっ、何…気持ち悪い…)
郁翔
顔50、スタイル20、細さ30、髪型40って感じ。
春華.
は、はぁ!?
春華.
何言ってるんですか!そんな、に、人間に点数を付けるとか失礼極まりないですよ!!
春華.
私には別にいいけど他の人にそんなこと言ったら絶対傷つく筈です!
郁翔
絶対と筈。矛盾してるねぇー
春華.
ぐっ、私超馬鹿なんです!そこに突っ込まないで!恥ずかしいから!
郁翔
馬鹿なの?生徒会じゃん春華ちゃん
春華.
あ、まぁそうだけどそれは皆をまとめて楽しい学校にしたいなーって思って…
春華.
(てか私が生徒会ってこと知ってて名前も知ってるの?女遊び激しいくせに…)
郁翔
ふぅーん。ほんっといい子だねぇー相変わらず
春華.
相変わらずってまるで昔から知ってたような言い方…気持ち悪い!
郁翔
うんうん、隠さないで気持ちを口にした方がいいよ。まぁ人が傷つく事を言っちゃダメだけどね
春華.
どっ、どの口が!
珠麗
あっ、ここに居たのぉ?いくとくぅん💗
郁翔
え、あ、じゅりちゃーん
珠麗
名前ーありがとぉ💗
郁翔
そりゃ覚えてるよ。可愛い女の子の名前だもん
珠麗
やぁだぁ💗恥ずかしいぃ💗
春華.
(なんだ。名前覚えてくれてたのは皆もか。私だけ特別扱いかと思っちゃった。)
春華.
ほんっと自分でもこういう所が嫌いなんだよねぇ…自意識過剰だなあ
珠麗
ねえねえ女の子だぁれ?じゅり見たことない子ぉ
郁翔
え、彼女だよ
春華.
は!?
春華.
ち、違いますよ!友達!ジョークですよ!
珠麗
なんだぁ💗びっくりしたぁ。いくとくんはじゅりが好きだもんねぇ?そりゃそうだぁよねぇ💗
郁翔
…ねえちょーっとどっかいってて後で来るよ
珠麗
だってぇ女の子ぉ
春華.
(…何なの。じゅりって子。)
春華.
分かっ…
郁翔
違う。
郁翔
じゅりちゃんにだよ今のはー
珠麗
え、じゅりぃ?んー分かったぁちゃんと後から来てねぇ?
郁翔
うんもちろん
春華.
(え私に何するつもりだろう)
春華.
なんのつもり?
郁翔
あのさ