貴方との未来が無いことなんて最初から分かっていた
雫
涼くん……
雫
貴方は私のこと本当に好きなの……?(ボソッ
涼
ん?
涼
なんか言った?
雫
え?
雫
あ……
雫
なんでもないよ
それでも貴方との未来を望んでしまう
涼
えー
涼
絶対なんか言ってたでしょ〜笑
貴方が本当に私のことを好きだとしたら
雫
何も言ってないよ笑
涼
そう言われると気になるんだよねぇ
雫
なんでよ笑
涼
ねぇ教えてよ
雫
ただ空が綺麗だなぁって言ってただけよ笑
きっと別れを選ばなくてはいけない恋なのだろう
涼
確かに空綺麗だな
涼
俺からしたら雫の方が綺麗だけど
雫
恥ずかしいからやめてよ!
でも別れを選ぶのが正解なのだろうか
涼
やめません!
雫
もう知らない!
涼
ねぇごめん!
雫
……
涼
怒んないでー!
正解は分からない
雫
……ふふっ
涼
あー!笑ってる!
雫
可愛いなぁもう笑
涼
雫ちゃんの方が可愛いですぅ
もし一緒に居ることを選んだら傷付けてしまうのだろうか
雫
可愛くないですぅ
涼
可愛いって言ったら可愛いの!
雫
可愛くない!
涼
可愛いのー!
雫
なんか毎日同じ事繰り返してない?笑
涼
うん笑
貴方のことが好き
だから傷付けたくない幸せでいてほしい
涼
こういうやり取り嫌だ?
雫
全然嫌じゃないよ
雫
楽しいし幸せだもん
雫
なくなる方が嫌
涼
そういう風に思ってるのが俺だけじゃなくて良かった!
我儘を言うなら貴方と私二人で幸せになりたかった
涼
雫ちゃん
涼
愛してるよ
雫
私も愛してる
愛してる
一緒に居たい
だけど一緒に居ることはできない
だから
少しの間だけ傍に居させて
別れるその時まで傍で
笑顔で居させて