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世界の片隅で手をかざせば

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世界の片隅で手をかざせば

2 - シックザール

2024年11月03日

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トウマ

ぜェ…ッハァッ…

トウマ

う…はぁ…

異世界召喚された次の日に 独身女の鬼畜修行とか アリかよ…

こういうのって最初っから 人生勝ち組ルートとかじゃないのか? 最強魔法とか勇者とかさぁ

なんで俺こんな深い森を 永遠に走り回ってんの…?

ルーからは最初に体力テストとして この森に隠された木刀を 探せと指示された

その木刀を修行に使うそうだ ちなみに木刀は過去にルーが 剣技を使えるようになろうとして森で使っていたらしいが嫌になって どこかに放置したらしい

トウマ

これマジでキツ…

適当に歩いていると右から音がした 草の動く音だ

トウマ

今、風吹いてないよな…

俺はゆっくりと右に目をやる するとそこには…

赤い眼の烏!!

こっちに向かってくる 逃げないと…!!!

しばらく走ると 広々とした場所に出た

トウマ

ん…?あの木にかかってるのって

間違いない、木刀だ!

トウマ

俺、見つけれたんだ!!

トウマ

あれ、でもどうやって帰るんだ?

俺は死にかけながらなんとか 戻ることが出来た

ルー

とーま君!おかえり!

トウマ

た、ただいまぁ…っす…

俺は木刀を持ったまま倒れ込んだ

その日はこれで終了したが…

ルー

とーま君!そんなんじゃダメ!
一瞬で死ぬよ!?

トウマ

で、っも

トウマ

もう…500回…!!

ルー

あと4500回は素振りしないと!!

ルー

それ終わったら筋トレね!

トウマ

コォォォ…

ルー

とーま君!遅すぎ!もっと早く!

ルー

そんなんじゃ一瞬で死ぬよ!?

トウマ

でっ、も…

トウマ

砂の上でっ50m8秒切ってるっ…

ルー

6秒切らないとダメ!

ルー

泥沼になったら本当に死ぬよ!?

トウマ

コォォォ…

ルー

とーま君!まだ潜れるよ!

ブクブクブクブク…

ルー

あれ、とーま君…?

ルー

そんなんじゃ一瞬で死ぬよ!?

コォォォオ…

トウマ

滝行とか俺ムリっす…!

ルー

そんなんじゃ一瞬で死ぬよ!?

トウマ

流石に強すぎ!!!

ルー

いいからいって!

ドンッ!!

トウマ

コォォォォオオオオ!!!

ルー

とーま君

トウマ

うっす

ルー

もう、大丈夫そうだね

トウマ

俺、もう一瞬で死なないっすかね

ルー

うん

ルーの笑顔が好きだ

優しくほんのりと照らすような 暖かくて心地好い

そんな、満月みたいな笑顔

ルー

明日には出発する?

トウマ

はい

トウマ

ルーにはお世話になったから

トウマ

早い事冒険して宝とか持ってきます

ルー

ううん、いらないよ(笑)

ルー

だからさ

ルー

もう一度…ここに戻ってきてくれるかな

その日の笑顔は違った

何かを不安に思っている 儚い、寂しげな笑顔だった

ルー

とーま君…?

トウマ

当たり前じゃないっすか

俺はルーを抱きしめた

ルー

どうしたの?

ルー

寂しくなっちゃった?

トウマ

それは、ルーだろ?

ルー

はは…ばれちゃった

僅か一ヶ月

ギチギチに詰め込まれた修行メニュー 不完全な肉体

まだここにいたい気持ち

今それらを差し押さえて 冒険に出たいと思っている

ルー

とーま君はまだまだだけど
良い冒険が出来ると思ってるよ

ルー

だから、頑張ってね

トウマ

はい!

翌日の朝

早朝ながらに俺は出発する

ルー

もう行っちゃうんだね

トウマ

そうっすよ、一旦お別れです

ルー

また、ここに来るよね?

トウマ

当たり前っす

ルー

とーま君

ルー

私達が出逢えたのはシックザール
─運命─よ

トウマ

確かに、そうかもしれないな

ルー

出逢いを大切にね

トウマ

…行ってきます

鬼畜修行を終えた俺は いざ冒険へ行くことになった

シックザール─運命─

俺がこの世界に来れたのは 運命なのかもしれないな

そう思いながら崖を飛び越えた

世界の片隅で手をかざせば

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