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テラーノベル(Teller Novel)

結城

はぁ…

バッグを乱雑に放り投げてから、 ベッドへダイブした

暗い部屋で、腹も減った状態な俺

玄関のドアを開けてから そのままベッドへダイブしたもんだから、 もちろん電気はついていない

窓から差し込む月光が 俺の顔半分を光らせる

明るく、元気に輝いている月光に 腹が立ってベッドから起き上がり、カーテンを 閉めた

結城

…飯、食わねぇと

アナウンサー

泉さんはこの問題についてどう思いますか?

コメンテーター

やっぱり、こういうことは予期しておかないと〜〜

今日もいつものように、ニュースを 点ける

アナウンサー

……ところで、今日は満月ですが
昨年よりも月の光が美しいそうですよ!

コメンテーター

おお〜…きれいですね…

今日は何故か早く眠りに落ちてしまいたくて仕方がなかった

自分でも考えないようにしていたが、 ニュースのせいで頭から離れなくなってしまった

君がいなくなった日も、月の光が美しかった

赤い液体が月光に照らされていた

満月 月光

忘れたくても忘れられない後悔の日

失ってから気づいた、 君の弱さ、大切さ

俺にだけのためにあるような一年に一回の日

その後悔が、 月光に照らされて体を奮いたたせる

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