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蓮
蓮
蓮
・brsm ・ほのぼの ・ちょびっと長め(200タップくらい)
それでは、どうぞ
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今日はすぐ近くの神社で、毎年恒例の花火大会がある
いつもなら花火の音を聞きながらゲームしてるんだけど
今年は違った
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ピンポーン
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少しだけ耳が赤くなってるの、僕には見えている。
今年は彼と花火を見に行く。
今日、僕は彼に告白しようと思っていた
高校の頃からずっと抱えていた恋心を、9年経った今。
…僕の視線を釘付けにする、彼の浴衣姿。
見とれていると、彼が気まずそうに口を開いた。
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背景真っ暗ですが 夕方くらいだと思ってください…!
ガヤガヤと賑わう神社
花火大会に合わせて、数多くの出店が立ち並んでいる。
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あっ、声大きかったかな……
おそるおそる、スマイルの方を見ると 綺麗なアメジストを大きくして僕を覗いていた
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うう、気まずくなっちゃった…
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ちゃんと夜です
アナウンス
あ、もうそんな時間か
自覚すると緊張してきたな……
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いい背景無かったのでこれで一旦
周りはびっしりと人で埋まっている
スマイルとはぐれないようにしないと
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呼びかけようとして、僕は固まった
僕の腕を抱き抱えるように、スマイルがくっついていたから。
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僕は人のいない場所に向かいながら、スマイルから必死に目をそらす。
好きな子が自分の腕に抱きついてる
こんな状況で平静保ってる僕を褒めてあげたいくらい。
人混みが苦手な彼のために、僕はとっておきの場所へ彼を引っ張って行った。
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無数の花が開いていく
青い花、黄色い花、マゼンタの花。
夜空に数秒だけ咲くそれらはひどく壮大で 華やかなものだった
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整った横顔は花火に見入っている
僕の声は花の音にかき消された
…いや
今となっては好都合だ
この光は…
彼には適さない。
僕は静かに、ひっそりスマイルの手に手を重ねて、数秒の壮大な花を見つめていた。
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花は散っていった
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頭を下げる。
彼の方が見れない。
少し、怖かった
彼に、拒絶されたら……
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精一杯、彼に抱きつく
彼は涙でぐちゃぐちゃになっている僕を 拒むようなことはなかった。
優しく、抱き締め返してくれる
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優しく僕の頭を撫でる
いつも冷たいその手は、温かかった
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ああ、やっぱり。
君はまるで、僕を励ます一等星。
君には、花火の華やかさじゃなくて 星の儚さがいちばん似合う。
月のない満天の星空。
僕と手を繋ぐ"星"は
紫に輝く。
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮