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貴族と性奴隷

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貴族と性奴隷

4 - 貴族と性奴隷

♥

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2024年04月28日

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りうちゃん、

バレてから1か月。 …あれから、りうちゃんは口を聞いてくれない。

ねぇ…

話しかけても、 少しちょっかいをかけてみても、 僕なんかいないように暮らしている。

…っ…

…もし、このまま何も言えず りうちゃんと別れちゃうとしたら。

考えるだけでゾッとする。

ねぇ、りうちゃ…

…こう言う時に限って、 邪魔が入るのは どうしてなんだろう。

ばんっ、と音がして 鉄の扉が勢いよく開けられる。

-

おい、水色。

ひっ……

不機嫌そうな顔を覗かせたのは、 いつも僕を好き勝手使う男。

ゃ…だ……

身体全体が拒否をする。 いつもなら大人しく彼奴に着いていくはずの足が、 貼り付いたかのように動かない。

全身が、 いつもと何かが違う雰囲気を感じ取っていた。

今日は何? 犯される。 壊される。 それとも今日こそ、本当に…

…当たって欲しくなかった予感。 今一番、されたくなかった事。

-

お前の引取先が決まった。
…とっとと準備しろ、客が待ってるんだ。

ぁ……

そんな言葉が、 僕の耳に飛び込んだ。

守れない。 彼を。りうちゃんを。

…もう、話せない。

やっと理解が追いついた僕を、 問答無用で引っ張っていく男。

やだ、ちょっと待って下さい…ッッ!!

-

うるさい。黙って着いて来い。

掴まれた腕を強引に引っ張られ、 部屋の外へと追い出される。

うそ、りうちゃん…ッッ!!

伸ばした手の先に見えた彼の瞳は、 不安そうな、怒っているような。 …それでいて少し安心している様な。

そんな複雑な色を湛えていた。

りうちゃっ…

…ごめんね…っ…

彼と僕を遮る扉を閉めたのは、 男ではなく彼自身だった。

あ……ぁ…っ…

-

早く来いって言ってんだよ。

掴まれている腕が、 彼を守りきれなかった腕が、 …酷く冷たく感じた。

…とある貴族 視点。

やってしまったなぁ、なんて考える。

…ちょっと、使用人を見つけるだけのつもりやったのに…。

元々、 身寄りのない人に職場を提供する店だと聞いていた。

そこで雑用を見つけるつもりで、もう1人とこの店にやって来たのだ。

が、来てみたらどうだ。 …ここは、この国では違法な奴隷売買が行われている。

…違法な、出し物。 それに気付いた時は、 すぐにここを出ようとした。

…上に報告するつもりだった、はずなのに。

…はぁ…

慌てた店主に勧誘の為に見せられた、 奴隷全員の顔写真。

…その中に、どうしても気になる顔があったのだ。

…やらかした、なぁ…。

俺は即、そいつを引き取る契約を結び、 もう1人も気になる奴がいる、とかなんとか言って どこかへふらりと行ってしまった。

…しっかり、契約書も書かされたし。
いざとなったら消せばええけど…。

一瞬の気の迷いを恨む。 …が、それ以上に。

どんな子なんやろなぁ…?w

“好奇心” が勝ってしまう俺は、すでに少し狂っているのかも知れない。

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コメント

3

ユーザー

多分初コメ失礼します💦 水くんが赤ちゃんを大事にしてるところがすごく好きだし、水くん受けのRも大好きなので続き凄く嬉しいです.ᐟ‪"(ฅº¦ºฅ) 次はどんな展開になるのかすごく楽しみです.ᐟ‪ 気長に続き待ってます.ᐟ‪ 頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧

ユーザー
ユーザー

続き待ってました!✨️✨️ 切ない…( ՞߹𖥦߹՞ ) 水くん、青くんと幸せになってくれ(*˘︶˘*).。.:*♡ 赤ちゃんも幸せになって欲しいです💕︎︎ 続き楽しみです!( ˶>ᴗ<˶)ワクワク

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