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ドイツ
ドイツ
ベッドから飛び起きる。
気がついたら自室にいた。
ドイツ
自分の動悸を落ち着かせるために、何度も何度も息を整える。
ようやく落ち着いてきたので、とりあえず顔を洗わなきゃ、と洗面台へ向かう。
…そのはず、だった。
洗面所へ向かうと、鏡に自身が現れた。
そして_____
…首元に赤い痕があった。
身に覚えはない。
まさかと思い左手首をみてみると、そこにも同じような痕が、あった。
_______そこは、夢の中でイタリアに触れられた場所だった。
ドイツ
恐怖で身体が震え上がる。
全身から叫び声が出るかのような恐怖だった。
ドイツ
幸い、ヨーロッパは寒い。
首も隠れるヒートテックの長袖を着れば、きっと見られないだろう。
なんせ、今日はイタリアに食事に誘われた日だ。
動揺なんて見せたくない。
____彼は、あの時の俺を『俺じゃない』と言ったから。
ドイツ
痕には見えぬふりをして、支度を進めた。
イタリア
ドイツ
ドイツ
イタリア
ヘラヘラと笑う彼を尻目に、店内に入る。
イタリアのお気に入りの店らしく、確かに内装がイタリアの好みだった。
席につき、注文を終えると、注文が来るまでの間暇になった。
が、イタリアが話しかけたことにより暇ではなくなった。
イタリア
ドイツ
イタリア
イタリア
…そんなことしていない。
昨日はたまたまあって、少し会話をして、
今日の約束を交わしただけだ。
ドイツ
イタリア
イタリア
確かに連れてったんだけどな、あ、でも...と、一人でブツブツと独り言を呟く。
後半は何を言っているのかよくわかんなかったが、やがて彼は顔を上げた。
イタリア
イタリア
イタリア
ゾクリ。
背筋が凍ったかのような感覚だった。
だって、見えていないはずなのに、場所を的確に当てていたから。
ドイツ
イタリア
…何を言っているのか、さっぱりわからない。
見たってそこは衣服しか見えないはずなのに。
彼は何を見ているんだ...?
イタリア
俺が疑問の言葉は、彼の言葉によって掻き消された。