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#完全一次創作
たかはし もけ
701
こと-koto
221
ヨラ@夏休み突入!
877
リク
カイ
クウ
リク
クウ
腕を摑んで連れてこられて、正直少し痛む。
まだ夢に浸っている自分もいるし、もう少し寝ていたかったかも。
…夢の内容って、普通は殆ど記憶から消えるのに。
何故か、夢の一部始終を覚えたままでいる自分に疑問を覚えた。
…「クウ」の言葉。
やっぱり引っ掛かるよな…。
…そりゃあさ、自分が死ぬか他人が死ぬかだったら…生きる方を選ぶか。
でも。でも…。あのクウは。
自分に服従させることでもなく。
2人を無理矢理連れて行こうとしたわけでもなく。
……ただ。「仲良くしたい」と願っただけだったというのに。
………ああ…勘違いはなんだ。
自分より上に立たれる事が怖かった?
支配されることが?
…仲良く。出来ていたら良かったのにね、200年前も。
リク
クウ
リク
リク
そう言われ、目の前のテーブルを見ると確かにあった。
少し不格好だが、どうやらパスタのようだ。
クウ
リク
カイ
リク
カイ
クウ
リク
カイ
クウ
口に食べ物を含んだままに言葉を口にした。
確かに、麺の茹で具合は中々いいようだ。
味付けは…しょっぱめだが、努力が伝わるいい味だった。
リク
クウ
カイ
クウ
カイ
リク
ずっと立て続けに質問されると僕も流石に困る。
…もうそろそろ区切りを付けたいな。
クウ
クウ
リク
リク
クウ
リク
そういうとリクは黙々と食べ始めた。
喉が詰まるんじゃないかってくらいに口にパスタを放り込む。
リク
…大食いだからと大きめの皿を使ってるけど、それでも食べるのが速い。
…と、僕ももう少しで食べ終わるな。
美味しくてついつい掻っ込んでしまった。
…また、作ってくれないかな。
クウ
カイ
クウ
クウ
皿を洗い台に置き、水を出した。
ここは窓が正面でよく光が当たる
そのせいか多少眩しいが、暖かく、どこか心地よく感じる
…蛇口から水音が響く。
それに合わせ、皿を擦る音もキッチンの中へと響いていく。
……。ねえ。クウ…聴いてるかな?見てるかな?
あんたはどう思うのさ、この日常を。
…跡が残るほどの火傷。傷。痣。
そんな物が生まれたこの場所で。笑顔で過ごしてる僕らを見てどう思うかい?
羨ましい?…そうだね、あんたとは縁が乏しい日常だったかもね。
楽しそう?そうだね。毎日笑顔で過ごせてる…楽しいよ。
…何にしろ、僕は……
クウ
そうしている内に、僕は自分の皿を洗い終わっていた
さて、このままラックにかけて終い……
クウ
ガッシャーンっ!!
…音を立てて、皿が割れた。
まだ手に洗剤が残っていたようで、滑ってしまった。
リク
クウ
リク
クウ
そうしてリクが走って行ったとき、カイが来た。
カイ
クウ
クウ
そう言い、僕は割れたガラスの破片へ手を伸ばした。
後に思えば馬鹿だったと思ったよ。
その時、カイに叫ばれたんだ。
カイ
カイ
クウ
自分の腕に視線を移すと、血が垂れていた。
…まあ、ガラスの破片の中に手を伸ばしたらそうなるよな。
クウ
カイ
カイ
リク
カイ
リクに頼んだときは…言ってないし怪我もしてなかったのに。何故かリクは救急箱を持ってきた。
クウ
2人の優しさにふと触れた。
どうやら、今回は。
裏切らずには居られないようかな。
ごめんね。2人とも
あの日から3日経ち、ついに運命の日。
僕は。ちゃんと振る舞えるだろうか。
クウ
リク
カイ
…嗚呼。こんな日常を。
壊したくないのに、世界は逆らう。
政治も悪い。
…前の生贄達も、悪いのかもね。
カイ
クウ
カイ
クウ
クウ
カイ
カイが僕に尋ねる。
クウ
…僕は、知らないフリをした。
カイ
僕らの間に一瞬の沈黙が流れる
その空気を掻っ切るように、リクが走ってきた。
リク
クウ
僕は、ちゃんと喋れるだろうか。
ちゃんと振る舞えるだろうか。
そう思った時、扉が開いた。
リク
クウ
リク
…クウ。あんたはさ、強かったんだ。
身体的にはどうか知らないけど。みんなの前で我慢できるくらいに。
実際、強く言われた時に酷く怯えていた。
けれど、その後立て直せるくらいに。
あの時、答えを聞けなかった。
された事を言うだけで、答えは言わなかった。
…。もし、どこかでまた会えるのならば。
ちゃんと、答えてくれるといいな。
コメント
9件
なんかキッチンが切ない…(は?????) なんか前キッチンで泣いてたから、そこで問いかけてるのがものすごく好き……() なんかやっぱり表現好きすぎて泣くよ!!まじで!!! 200年前の"クウ"と対比された今のリクとカイの優しさって、すごい感動だしエモいし辛い気持ちもあるなぁ… そう言う表現が本当に大好き✨
みぅです🥀読了しました。 今回はクウ視点で、日常の中にひそむ寂しさと「壊したくない」という願いがすごく伝わってきました。皿を割ったときの「ごめん」、2人の優しさに触れながらも「裏切らなきゃいけない」って思うところが胸に刺さります。リクとカイの温かさがあるからこそ、切なさが増すエピソードでした。続き、気になります。