シーナ
…
シーナ
…ふぅ…こんなものですかね
なんだか、暇があればいつも掃除をしている気がする。
シーナ
まぁ、いつも人をお迎えする場所ですしね…綺麗にしておくに越したことはないでしょう
少し、自分に言い聞かせるように呟くと、階段の方から軽快な足音が聞こえてきた。
シーナ
…もしかして…
あの子、ですかね…?
ふわふわと跳ねながら少しずつ出てくる赤と白の髪。
どうやら、予想はあっていたようだ。
?
シーナちゃーんっ!!
シーナ
ミィさん!
夜に来るだなんて珍しいですね…こんばんは♪
ミィ
こんばんはなの!
えっとね、今日はお仕事早めに終わったの!それでちょっと暇だし、シーナちゃんの所行こっかな〜って!
シーナ
そうだったんですね♪
…にしても、階段からでよかったんですか?いつもは境内に飛んでくるのに…
ミィ
あははっ、まぁ階段は疲れたけど…シーナちゃんいっつもここでお掃除してるんだもん!こっちのがすぐ会えていいの!
シーナ
あはは…つい…ここはたくさんの人に見られますから…
シーナ
疲れたのでしょう?私も仕事は一区切り着きましたし、お部屋で話しましょうか?
ミィ
んぇ、いいの?!じゃあそうするの〜!
シーナ
ふふっ、じゃあ箒を置いてきますので…いつものお部屋の位置は覚えてますか?
ミィ
うん!じゃあ先に行ってるの〜!
シーナ
あら、偉いですね!えぇ、ではそちらで待っていてください♪
元気に社の中へ走っていく彼女を見送って、私は箒を戻しに向かった。
今日は一段と疲れていたのに、足はなぜだか軽くなっていた。