結子さん
陽くん
結子さん
陽くん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
陽くん
俺が母の望むままであれば
母はあまりヒステリーを起こさないし、影にも何もしない
結子さん
陽くん
ガチャンと鍵の音がして、息を吐く
陽くん
陽くん
影くん
陽くん
どこへ行くの?
そう聞くことはできなかった
それから少しして、父の電話のシーンを見かけた
陽くん
嘆くような、振り絞るようなその声は俺を苦しめた
陽くん
陽くん
陽くん
陽くん
影くん
ずっと母がいるときは必要最低限以外は自室にこもっていた影が
飲み物を取りに来て、母と鉢合わせた
結子さん
影くん
陽くん
陽くん
結子さん
影はタタッと部屋に駆けて行った
陽くん
母は一旦頭を抱えて座り込んだあと、立ち上がる
そしてキッチンに向かう
陽くん
結子さん
陽くん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
陽くん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
結子さん
陽くん
パシン、と強く音がして
それが自分の殴られた音だと気づくまで時間がかかった
陽くん
結子さん
結子さん
体を揺さぶられて、ドン、ドンと胸を叩かれる
陽くん
陽くん
結子さん
グサ、と刃物が母に突き刺さる
キンと耳鳴りがする中、俺は…ただ、立ち尽くした
陽くん
父は謝って、俺と影を抱きしめた
陽くん
影くん
歪だった俺たちの家庭は
壊れてしまった
陽くん
陽くん
陽くん
陽くん
陽くん
陽くん
陽くん
陽くん
陽くん
月
正直言うと、怖かった
陽くんの家庭は、わたしが思ってたよりずっと
陽くん
眠ってしまった影くんの頭をソファにあずけ、陽くんは立ち上がった
陽くん
月
陽くん
月
陽くん
月