ザーザー降りの雨。 会社の帰り、この男ジェルは不運なことに傘を忘れてしまった。 大雨の中傘を差していないジェルは悪目立ちしてしまっていた。 重たい足を引きずって、夜道を歩いていた。 (背景は明るいですが夜道です。 ナレーション見やすいかなと思いまして。)

すれ違った2人の女性の声に下を向いて歩いていたジェルは顔を上げた。ジェルが女性たちの方を振り返ると、2人は暗い脇道をを観てヒソヒソ話していた。 なんだろうと見てみると、そこには人の影

気になってその人影に近づいてみると、ジェルは驚いて尻もちを着いた。 人影の正体は、男だった。 雨に濡れた目立つピンク色の髪。 綺麗なブルーの瞳。 何故か男はダンボールに入っていた。 そこには『拾って』と、雨で滲んだ字で書いてあった。 謎の男はジェルを見上げて首を傾げた。

謎の男は弱々しい声でジェルに問いかけた。

謎の男は甘えた声でジェルに擦り寄った。

ジェルはため息をついて立ち上がった。 そして謎の男に手を差し伸べる。 すると男は嬉しそうな顔をしてジェルの手を握り返した。

ジェルが無言で歩き出すと、 さとみがその後を追う。 先程とは反対にさとみは元気だった。 ジェルはそれに気づいていない。 鈍感！だから、つけ込まれるんだよ((((((((((殴