会社員、クズ男を拾う

あの後、ジェルはさとみを家へ連れ帰った。 落ち着かない様子のさとみにジェルが問いかける。

さとみの頭をタオルでゴシゴシ拭く。

さとみがキャピっと可愛子ぶって言った。 理由が理由なので慰めることも出来ず、立ちすくっていた。

さとみの綺麗な顔がジェルに近づいた。 ジェルはわけも分からずさとみを見つめていると、 唇が触れる音がした。

ちゅっ

ニヤリと笑ってジェルを見つめる。 ジェルは顔を真っ赤にして手で顔を覆った。

さとみに自分の部屋着を投げつけて、 ジェルはプンスカ怒りながらキッチンへと向かった。 そんなジェルの背中を、さとみは愛おしそうに見つめた。