「愛すること、愛されること」
Side-H
何気なく、 窓の外で騒いでいる 呑気な子供達を見つめる。
無邪気で、純粋無垢 まだ、何も知らない 可愛い子たち。
俺にも、 こんな時代があったんだよ って、語りかける。 自分に。
無性にビスケットを 食べたくなって お菓子の入っている棚に手を掛ける
日 向 夏
まん丸な瞳で、 何も疑いはしない。 そんな目に少し圧倒される。
日 向 翔 陽
日 向 翔 陽
日 向 夏
日 向 夏
日 向 翔 陽
ちっちゃい チョコレートを渡した。
ありがとう と言われて、 すこし涙ぐむ
妹が出来ると知った当初。 わくわくとどきどき、うずうず などと思い出せば落ち着きの無い 行動をとっていた。
夏が産まれる前、 名前を考える時間が好きで、 母さんと父さん、それから祖父母 みんなで悩んで決めた。
笑顔が溢れてて、 俺が提案した 夏っていう名前に 母さんは 「良いね!採用っ!」 と手をパンっ!と叩き俺の 頭をふわふわと撫でてくれた
でも、夏が産まれてから、 母さんも父さんも夏に付きっきり
少し寂しく覚えたけど、 俺が中々寝付けなくて 両親二人の部屋で寝た時は 優しく背中をとんとんと 叩いてくれたり 大好きだよ、愛してる と言ってくれたり、
愛されてるなって 自覚した瞬間
日 向 夏
日 向 翔 陽
日 向 夏
日 向 夏
そうやって拗ねるから あの時母さんがやってくれたように 優しく頭を撫でてやれば 夏に咲く向日葵のように 満面の笑みを浮かべ 笑ってくれる
日 向 翔 陽
日 向 夏
日 向 夏
幼い子供ってずるい。 皆に愛されてて、愛してくれる。 本当の気持ちなんて、 大人になればなるほど 伝えられないもの
俺は、本当に 兄ちゃんとして やれていたのであろうか。 そうだとしても、 そうじゃないとしても、 目の前の 俺よりも
幾分も幼い君には ずっと笑ってて欲しいから。 兄ちゃん、今日も頑張るよ
これからも愛してよね
俺も倍で愛してあげるからさ。
日 向 翔 陽
日 向 夏
Side─V へ→
to be continued─💘
コメント
4件
日向みたいなお兄ちゃんが欲しかった、!
深く、深く。 愛 。愛 。