kgym吸血鬼パロ

満月の日

今日はすこぶる体調が悪い

生まれてこのかた輸血パックで済ましてきたけど

吸血衝動が酷い

今日はハヤトが来ちゃうから断らないと

アタシはハヤトに吸血鬼であることを隠している

バレたら離れていってしまうかもしれないから

契約で無理矢理っていう方法はあるけど

ハヤトにそんなことしたくない

そんなことをボケ〜っと考えながらリビングに向かう

よりによってこんなタイミングで切らしてる

そろそろ、頭もクラクラしてきた

吸血衝動が限界を超えると見境なく人を襲ってしまう

歯止めが聞かなくなってしまう

そこで本能に負け、意識を飛ばした

夢追さんのことが心配で家まで来てしまった

あいにく、合鍵は持っていたので家に入ることができた。勝手にですが。

そう思っていると奥から物音がした

リビングに入ると、倒れて気を失っている夢追さんがいた

大きな声で名前を呼ぶとうっすら目が開いた

夢追さんがボソッと何かを呟いた

夢追さんと目が合う。

いつもより深い、吸い込まれそうな 『赫』

そう考えた途端に首に鋭い痛みが走る

ﾌﾞﾂｯ

ﾁﾞｭﾙｯｯﾁﾞｭｯｯｯ

夢追さんを離そうにも力が入らない

変わりに感じたことのない快感が押し寄せてくる

服をめくって手を入れてくる

そう言って押し倒される

そうして夢追さんに全てを委ねた