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それいけ！我々軍

第81話 - 燃ゆる炎は絶やさない⑫

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2023年04月30日

#我々だ

#wrwrd

#wrwrd!

#軍パロ

#男主

よ

ホムラは蜘蛛岡からのメールを受けて準備をした。誰からも怪しまれず、いつも通りのホムラでいた。

そして夜。

ホムラ

そろそろ行くか。

そっと部屋を出て、感覚を集中させながら外に向かった。

ホムラ

…はぁ……
なんでお前はいつもこういうところに遭遇するんだ。

ホムラは足音を聞き入れ、振り向いた。

ホムラ

チーノ。

チーノ

どこいってんねん。
そんな大荷物もって。

ホムラ

なんでこんな時間にここにいる?
ほぼ誰も知らない通路のはずだけど。

チーノ

今日のお前おかしかったから。
みんなは気づいとらんかったけど、切羽詰まってるように見えた。

ホムラ

そうやっていつも人のSOSに気づけるんだよな、お前は。

ホムラ

でも大丈夫だから。
出ていくこと、誰にも言わないでくれるか?

チーノ

なんでやねん、なんで俺はいつもそんな役回りせなあかんねん!

チーノ

…俺たちがいままでお前を守ってきたんを無駄にする気なんか…?
お前はそんな人間だったか?

チーノ

なぁ、どうせ蜘蛛岡からなんかきたんやろ?
なんで言ってくれへんねん!
何とか出来るかもしれへんやんか!

ホムラ

チーノ、もう黙れ。

チーノ

いーや、黙らないね!
俺たち家族じゃないんか!?
家族だって思ってんならなんでも相談してくれよ!
なんて言われてん?
俺達にもできることあるやろ?

ホムラ

ないよ。
特にお前にはないよ。

チーノ

なんっ…

ホムラ

お前に俺は止められへん。
これは俺以外じゃどうしようもならないんだよ。

チーノ

じゃあらっだぁなら?
しにがみくんならどうや?

ホムラ

おいおい、やめてくれ……。

廊下の奥かららっだぁとしにがみが走ってきた。チーノの声が廊下に反響して足音に気づかなかったのだ。

らっだぁ

ホムラ、どうしたの?

しにがみ

どこいっちゃうんですか、これから計画立てていくところなのに…

ホムラ

もう、いいから行かせてくれよ…。
これは俺のためでも、みんなのためでもあるんだよ。

チーノ

いや、俺だって力ついてんねん!
力づくで止めてやる!

チーノはホムラに向かって走った。しばらくかかっていっていたが、全く歯が立たず、結局ホムラは1発もチーノに放つことなく自滅に誘い込んだ。

しにがみ

じゃ、じゃあ僕が!

ホムラ

だから、まじで早く行かなきゃ行けねえんだよ!

しにがみはチーノよりいい線に行っていたが、やはりかわされてしまった。

ホムラ

もう、やめてくれよ…
お前らを殴ることなんかできないんだから…!

ホムラ

…らっだぁも来るのか?

らっだぁ

…あいつらの誰かが危ないの?

ホムラ

…うん、俺が行かなきゃ何されるかわかんない。

チーノ

らっだぁ…?

らっだぁ

何かほかに気をつけることは?

ホムラ

…もしかしたらここに内通者がいるかもしれない。
俺らの誰かが洗脳されてたかも。

しにがみ

え、やばいじゃん!

ホムラ

らっだぁ、頼んだ。
俺はアイツらが大事なんだ、俺の…

らっだぁ

お前の命より、だろ?
わかってる。

らっだぁ

でもいい?
俺達も同様に、お前が大事なんだよ?

ホムラ

…ありがとう。

チーノ

クソ!
なんで俺には何も出来ひんねん!
いつもホムラに迷惑ばっか…

ホムラ

チーノ、ごめんな。
迷惑なんか1回もかかってないよ。
お前はいつも俺の気持ちの変化に気づいてくれた。
ちゃんと嬉しいから、そのままのお前でいてくれ。

ホムラ

しにがみくん、あったばかりでこんな事言うのもなんだけど、君たちの中にも内通者がいる可能性はある。

しにがみ

わかってます。気をつけときます。
…ホムラさん、待ってますからね。
情報系で困ったらいつでも言ってください。
僕が何とかします。

ホムラ

心強いよ。

らっだぁ

ほら、行っておいで。
お前の仲間を助けに。
こっちは上手くやっとくから。

ホムラ

うん、俺の家族をお願い。
ごめん。

3人に見送られながら蜘蛛岡が指定した場所に向かった。

しにがみ

…ホムラさん、本当に強い。
強いけど、心配です。

らっだぁ

自分より家族なんだもんなぁ…。
悪いことじゃないけど、もっと自分を大事にして欲しいよな。

チーノ

…内通者、、、
必ず見つけます。
これ以上ホムラに負担かける訳にはいかんからな。

ホムラは施設があったところに到着した。建物はボロボロで、落書きだらけになっている。

ホムラ

…さすがにもう原型は残ってないみたいやな。

ホムラ

…嫌な場所だ……。

ホムラ

はぁ…もういるんだろ?
早く出てこいよ。

蜘蛛岡

やっぱりわかってたか。
来てくれると思ってたよ。

蜘蛛岡

さ、大人しくついてきてくれるかな?
あ、シャオロンくんは生きてるから安心して。

ホムラ

はっ、安心?
あんなにボロボロにしやがって…。
こっちはあんな画像送られてきて、今すぐボコボコにしたい気持ちでいっぱいなんだよ。

蜘蛛岡

そうしないのを見るあたり、君は賢いよね。
ま、別に暴れてくれてもいいけど…
その代わり君の仲間を1人ずつ消していくからね。

ホムラ

わかってる…
…おい、俺がお前らに協力すればもう仲間には手を出さないんだよな?

蜘蛛岡

僕は約束は守るから大丈夫。
君が僕らの計画に協力するなら、仲間が傷つくことは無いよ。

ホムラ

…じゃあ洗脳中の奴らも、なるべく戦わせないでくれ。

蜘蛛岡

こんな状況になってまで心配するんだね。
つくづく君は自分を愛することが下手なんだと感じるよ。

ホムラ

うるせえよ。
早く連れてけ。

蜘蛛岡

じゃあとりあえず寝てもらおうか。

ホムラ

なっ、、う…

近づいてきた蜘蛛岡に薬を刺され、眠ってしまった。

次に目を覚ました時、ホムラは病室のような場所にいた。ここは我々軍ぼ拠点の医務室だとすぐわかった。

ホムラ

はぁ……
まさかこんな形でここに戻るとはな…

シャオロン

ホムラ、気がついたんやな!

ホムラ

シャオロン!
無事なんか?

シャオロン

うん、まあ結構やられたけどこの通り生きとるよ。
てかお前なんでここにおんの?

ホムラ

まあ蜘蛛岡に言われてさ。
詳しいことはまた今度。
誰かこっちに来る音がする。

少ししてドアが開いた。入ってきたのは大先生だった。

大先生

あ、起きとるやん。
ちょうどええわ。
ホムラはこっち来て。
シャオちゃんは大人しくしといてな?

シャオロン

マジでお前ムカつくんやけど！
言われなくてもここおるわ!
どうせ今は逃げられへんしな。

ホムラ

俺が来てやったんだからもうシャオロンに手は出すなよ?
そういう約束だ。

大先生

わかってるよ。
てかシャオちゃん殴ったりしたの俺じゃなくて蜘蛛岡派閥の奴らだし。
ほな行こか。

ホムラ

じゃあなシャオロン、また。

シャオロン

気ぃつけてな…?

連れてこられたのは総統室そこには蜘蛛岡が座っていた。

蜘蛛岡

よく来たね。
さあ、早速話を進めるけど、今日から君は我々の味方として動くこと。
いいね?

ホムラ

あぁ。
で?
俺は何させられんだ?
昔みたいにサンドバッグになってやろうか？
それとも色んな欲望のはけ口にするか?

蜘蛛岡

君に肉体的苦痛は効かない。
というより、おそらく反射で全部跳ね返されるだろう。
そこで君には精神的苦痛を与えようと思う。

ホムラ

精神的?

蜘蛛岡

かつて人間は戦争をして自分の力を誇示し、国を統一してきた。
戦争はたくさんの血を流し、たくさんの憎しみをうむ。

蜘蛛岡

ただし、それは許されないことで、世界は平等にあるべきだとみんな言う。

蜘蛛岡

…でもね、僕の夢は全ての軍を僕の手中に収めること。
これが叶えば僕はきっと世界の覇者となれる。

蜘蛛岡

君にはその手伝いをしてもらうよ。

ホムラ

どういうことだ?
俺が前線に出ればいいのか?

蜘蛛岡

いいや、君にはその戦略を考えて欲しい。
相手が誰であろうと、どんなにいい人でも、君の立てた戦略によってそいつらは陥落する。

蜘蛛岡

正義感が強く、仲間のことが大好きな君はそれが耐えられるのかな?
そして自分が戦略を立てたせいで我々軍が戦いに出て、傷ついて帰ってくる。

蜘蛛岡

それを君はまっさらなまま安全な場所で待ってるだけ。
これが一番効くんじゃないか?

ホムラ

心底嫌な奴だよお前は。
…そして賢いな。

ここからホムラの地獄のような日々が始まる。

作者

作者です!

作者

なんだかyoutubeチャンネル偉いことになってましたね、、

作者

びっくりしましたが、本人たちがいたって冷静ですぐ対応してくれたので私たちファンは安心でしたね😌

作者

復旧まであとちょっとと思って生放送を見ております!

作者

それではまたお会いしましょう!!

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