茉美
おばあちゃん!
おばあちゃん
どうしたんだぃ?
茉美
ここら辺に友達とかっていなかったっけ?
おばあちゃん
茉美ちゃんの友達……
おばあちゃん
おばあちゃん
あっ!
茉美
え?
おばあちゃん
「賢人」くんだねぇ。
茉美
けんと?
茉美
だれ?
おばあちゃん
覚えてないのかい?
茉美
茉美
あっ!
幼稚園児のときだった。
回想シーン
茉美
けんとくん!
賢人(幼稚園児)
なーに?
茉美
いっしょにこれてうれしいね!
賢人(幼稚園児)
うん!
茉美
あははは!
その時
どんっ!
茉美
いだーい!
茉美
うえぇぇぇん
私は転んでしまい大泣きをしたのだった。
茉美
えぇぇぇぇん!
茉美
いたいよーぉ!
痛みで涙が溢れ周りの目など気にしてはいなかった。
その時
賢人(幼稚園児)
大丈夫?
幼い頃の賢人君が助けてくてたのだった。
茉美
うん!
ひっく、ひっくとしゃくりあげながら差し出された手を掴んだ。
その時、賢人君に好意を抱いたのだった。
だがその次の日に実家の幼稚園から父の家の幼稚園に転校した。
賢人君と遊ぶ最後の日だったのだ。
それ以降、実家に帰ることはなく、父の家の近くの幼稚園の友達と遊ぶ事が多くなり、賢人君のことを忘れていたのだった。
茉美
思い出した。
おばあちゃん
いっつも賢人君と遊んでたのよ?
茉美
その人の家ってどこ?
祖母から家を教えてもらい
茉美
行ってきまーす!
おばあちゃん
気をつけてね。
賢人の家に向かった。