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修司の「大丈夫だから」が、子供の頃は震えながらの強がりで、今は本当に誰かを守る言葉になってるのがぐっときました。9歳で「弟には手を出すな」と立ちはだかった経験が、教師としての姿勢に結晶してる構造が好きです。「先生がやる」という台詞に、あの日の自分が欲しかった大人の姿が重なる……設定がしっかり立ってて、胸に残りました。
過去編
――修司、9歳。
家の中では、怒鳴り声が日常だった。
父「なんでこんなこともできない!」
母「もうやめて!」
ドンッ!
壁を叩く音。
修司は弟を抱きしめた。
修司
弟「兄ちゃん……怖い」
修司
しかし、その言葉とは裏腹に、修司自身も震えていた。
ある夜。
父親の怒りが修司へ向いた。
父「お前も口答えするようになったな」
修司
父「生意気なんだよ!」
殴られる。
修司は床に倒れた。
それでも弟の前から動かなかった。
父「立て!」
腹を蹴られる。
息が詰まる。
口の中に鉄の味が広がる。
修司
父「うるさい!」
さらに蹴られ、額を家具の角にぶつけた。 赤い血が頬を伝った。
弟「兄ちゃん!」
修司
震える声だった。
それでも弟の方を見て笑った。
修司
――大丈夫なわけがなかった。
それでも修司は笑った。 弟を怖がらせないために。
その後、母親が助けを求め、父親は家を離れることになった。
しかし、傷は簡単には消えなかった。
少し大きな声を聞くだけで身体が強張る。 誰かが怒鳴っていると、無意識に身構える。
そして何より――
「自分が守らなければ」
という考えが消えなかった。
高校生になった修司は、ある教師に言われた。
教師「修司、お前はもう一人で全部背負わなくていいんだ」
修司
教師「子供だったお前が弟を守ったように、今度は大人が子供を守る番だ」
その言葉が、修司の人生を変えた。
修司
教師「なんだ?」
「俺、先生になりたい」
――そして現在。
普段の修司は軽い。 冗談を言う。 生徒に怒られる。 未婚をいじられる。
しかし――
生徒が泣いた瞬間。 誰かが助けを求めた瞬間。
修司の表情から笑顔が消える。
修司
それは、幼い頃の自分が欲しかった言葉だった。
「大丈夫。大人が守る」
だから修司は、生徒を一人にしない。