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VVT BL(orskあり)

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VVT BL(orskあり)

24 - 🦈🐼、📕🎤、👓🙂(⚡と🎶)

♥

302

2025年07月30日

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⚡さんと🎶さんが出るよ

・ご本人様と関係ありません ・個人用なので駄作 ・学パロ ・喧嘩 ・病み描写 ・短い ・キャラ崩壊注意 ・何が来ても良い人向け

以下本編 162タップ

🎤

シャケのこと好きでしょ

友人から放たれた一言。それは俺を苦しめるものだった。

🐼

もうそんな気持ち無いよ

嘘の答えでしか俺の心は守れない。

一年前、俺を含む六人グループでゲームをする日々を送っていた。偶に喧嘩することはあるが、基本的には仲良しだった。だけど、俺の性格が災いしてグループの一人のシャークんと喧嘩した。いつも通りの喧嘩ならすぐに仲直りが出来た。

でも、いつも通りでは無かった。内容はあまり覚えていないが、大喧嘩に発展した。見兼ねたきりやんとスマイルという友人が止めてくれたが、その二人まで喧嘩させてしまった。シャークんとスマイルは俺達から距離を取り、クラスメイトの子と仲良くしている。

俺の所為で平穏な日常を壊してしまった。

それから、完全に関わりが無くなった。きりやんは罪悪感で気を病んでしまい、少し窶れてしまった。俺の所為で彼が傷ついたから必死にサポートをする。

🐼

きりやん、一緒に出かけない?最近大型デパート完成したって

👓

……良いよ

俺がスマイルのようになれたら良かったのに。俺がもっと考えていれば二人が喧嘩することも無かったのに。全部俺の所為だから俺が落ち込んではいけない。

学校帰り、近くに出来たデパートに向かう。何かを買うつもりは無く、色んな所に彼を連れて行く。ほんの少しだけ、笑顔が戻ってきたような気がする。安心して色々連れ回したら気になる子を見かけた。

何度も携帯を確認して周りを見ている。

🐼

(迷子かな……?でも、俺達と同じくらいの子だし、携帯持ってるし……)

一人で解決出来るのかと思ったが、その子が知り合いでは無さそうな人に絡まれた。流石に見過ごせなかった。

👓

なかむ、あの子……

🐼

うん……

少しだけ震えている足を動かして、あの子に近づく。

🐼

あの!この子の連れです!ちょっと待っててもらっただけなんで!

モブ

んだよ……

咄嗟に嘘を吐いて怪しい人を追い返した。だが、今の俺達も不審者だ。

🐼

あの……その……

🎶

あ……ありがとうございます。幼馴染を待っていたんですけど、中々来なくて……あ

ごめんねピヤノ〜!ちょっとホームルーム長引いちゃって……!

🎶

大丈夫ですよ

🐼

(あれ……この人……)

くすんだベージュ色の髪に見覚えがある。確か、シャークんとスマイルと一緒に居た。

🐼

えっと……来て良かったですね。失礼します……

🎶

はい。ありがとうございました

逃げるように俺達はデパートの出入り口に向かう。少し離れた頃に彼が話しかけた。

👓

ねぇ、あの人って

🐼

うん……多分、同じ高校……シャケとスマイルと仲良い人

👓

……気づかれてないよね

🐼

あの二人が俺達のことを話しているか分からないし、仮に話してたとしても写真とかは見せてない……と思う……

まるでホラーゲームをやっているかのような恐怖があった。その恐怖を言語化は出来ない。今だけは一緒のことを考えていたみたいで、俺達はさっさと帰った。

あの人達、シャケとスマイルの友達だ

🎶

え?あ……確かに、似ていたような。凄い偶然ですね

本当ね。言っておこうかな……

🎶

あまり首を突っ込むのは良くないかと……

そうだけどさ……毎回毎回惚気同然の話聞かされる身にもなってほしい

🎶

あぁ……。初めて「中学生で良かった」って思いましたよ

片方からしか話聞いてないけど、ツーショット多すぎるんだよね〜……どっちも。俺の為にも仲直りしてほしい……

🎶

(あきらさんが死にそうなの久し振りに見た……)

てか、何かあったの?

🎶

ナンパされて、助けてくれました

またか……。ピヤノ、帽子でも買う?

🎶

結構です。今日は遅刻してしまったので先に居ると思ったんですよ

ごめんって……

翌日の放課後、俺はきんときが所属する学級委員会の手伝いで荷物を運んでいた。四階から地下一階に運ぶ重労働。もう何周もしたから疲労が溜まってきた。

🐼

(マジで重――)

荷物の重さに気を取られて階段から足を踏み外す。

🐼

(あ、死ぬ)

他人事みたいにそう思った。

帰ろうと思っていたが、忘れ物に気づいた。二人を校門に置いて忘れ物を取りに行く。

『ちゃんとなかむさんやきりやんさんと向き合わないといけないよ。そのまま逃げ続けるつもり?』

あきらに言われた一言が頭の中で飽和する。分かっているけど、自分から突き放しておいて「もう一回仲良くしたい」と言い出せない。考え事をしながら階段を上っているとガタガタ音がした。気になって上を向くと荷物を持った生徒が居ることに気づいた。

🦈

(大変そうだな……)

他人事みたいに思っていたら荷物が落ちてきた。

🐼

その声を聞いて反射的に体が動いた。腕を伸ばして彼をなんとか受け止めた。不安と心配で声が上手く出ない。落ちた彼よりも俺の方が呼吸出来なくなっている。

自分を安心させる為だけに彼を強く抱き締める。

🐼

シャークん……痛い……

🦈

ごめん……。大丈夫……?

🐼

俺は大丈夫……。シャークんは……?

🦈

俺も平気……

ぎこちない時間が流れる。頭がハッキリした頃に彼が持っていた荷物を箱の中に戻す。彼も気づいたのか荷物を集める。

シャケ〜、凄い音したけど、平気?

🦈

俺は平気

🐼

あ……どうも

あ、昨日のやっぱりなかむさんだったんだね

🦈

昨日?

あきらも荷物拾いに加わり、昨日の話をしてくれる。

昨日ピヤノとデパートで買い物する約束してたんだけど、ピヤノがまた変な人に声かけられてね。それをなかむさんときりやんさんが助けてくれたんだよ

🦈

……きりやんと出かけてたの?

🐼

え?うん……

突っ込む所そこなの?

🦈

いや……

今更「嫉妬した」なんて言えない。そもそも友人同士で出かけるのは普通のことだ。その一つ一つにモヤモヤする自分が情けない。

🐼

……俺が、シャークんと喧嘩しなければ、きりやんが気を病むことは無かった。だから、元気づけたかった。でも、効果は無かった……。俺の所為だから俺がもっと頑張らなきゃ

彼は荷物をもう一度持つ。また転ばないか不安なのに、声が出ない。

🐼

……シャークん、ごめん。本当にごめんなさい。俺が言うのは烏滸がましいんだけど、三人とはもう一度遊んでほしい。お願い……します

🦈

……それなら――

🎤

なかむー!大丈夫?!

上からきんときの声が聞こえてきた。上の階に目を向けると、荷物を半分こにして持っている、きんときとぶるーくの姿があった。

📕

あ、シャークん!と……

あきらです。あ

あきらは携帯を見た後に俺に耳打ちしてきた。

スマイルお怒りだよ……

🦈

……そしたら、二人で先に帰って

おっ。頑張れ。俺先に帰りますねー!

🎤

シャケ、置いてかれてるけど?

🦈

俺は……なかむを手伝ってから帰るよ。また転ぶと危ないし

🐼

……ごめん

🦈

謝ることじゃない……から

二つ積まれた荷物の一つを持つ。かなり重い。これを二つ持っていたのかと思うとゾッとする。

🎤

これ、地下一階に運ぶものなんだ

🦈

はぁ?

📕

シャークんならそういう反応すると思ったよ

昔のように雑談をしながら階段を下りていく。なかむが話すことは無かったが、怯えたような表情はしていなかった。まだ、上手く会話出来る気がしないから彼に話は振らない。それでも、昔に戻れたみたいで楽しかった。

🙂

(遅過ぎだろ……)

シャークんが忘れ物をして、あきらが追いかけていった。十分近くは待たされている。忘れ物を取りに行くだけでそんなに時間がかかるものだろうか。

🙂

(連絡するか……)

グループメッセージに文句を流して、もう少しだけ待つ。その時、肩を叩かれた。「やっと来たのか」と振り返ったら知らない男が居た。

モブ

あ、やっぱり鬽笑{すだわら}さんだ。誰待ち?

面倒臭そうな感じがしたので、無視を決める。相手は鋼メンタルなのか執拗に声をかけてくる。全てを無視していたら強引に肩を引っ張られる。

🙂

モブ

やっぱ聞いてないね〜。今からお茶行こ

🙂

友達来るんで

モブ

連絡すれば良いじゃん。ね、お願い

🙂

(こいつ息臭いな)

顔を近づけられて吐き気がしてきた。早く立ち去ってほしくて、黙りを決めていると腕を掴まれる。

モブ

鬽笑さんお願い。俺どうしても鬽笑さんとお話ししたい

🙂

無理

モブ

頼むよ〜!

どう断るか悩んでいたら間に人が入ってきた。今まで避けていた友人。彼を理由にして追い払うことにした。

🙂

友人が来たのでいいですか?

モブ

あれ、お前ら喧嘩してなかったっけ?

👓

お前に関係無いだろ。さっさと帰れ

🙂

ちっ……わぁったよ……

男が去っていくのを見てから、彼も帰ろうとする。ここで引き止めないといけない気がして、彼の服を掴んだ。彼は驚いてこちらを向く。

🙂

(早く……言わなきゃ……)

👓

……スマイルさ、友達待ってたよね

🙂

え……あ、うん……

彼は辺りを見渡してから俺の目を見た。

👓

ごめん。本当にごめん

🙂

っ……きりやんが……謝ることじゃない……。俺が……言い過ぎたから……

👓

……それもそうだわ

頭をグシャグシャにされる。見上げると、彼が微笑んでいた。

👓

これでお相子ってことで。明日からよろしくな

手を振って帰ろうとする。今度は彼の手を掴んだ。

🙂

ま……待って……。その……きりやんも一緒に帰ろ……

👓

え?いや、俺は――

イチャイチャですか〜?

🙂

あ、あきら……。シャークんは?

なかむさん達とお手伝いしてるよ。「先に帰って」だって

🙂

あぁ……。仲直り出来てた?

大丈夫だと思うよ

🙂

なら良かった

👓

あの……俺帰る――

あー!俺ピヤノとまたデパート行くんだよね!スマイル一人だと不安だなー?!てことでよろしく!

🙂

(雑過ぎるだろ……)

嵐のように去っていくあきらを見て、思わず笑ってしまう。それにハマっているのは彼も同じで二人で笑い合っていた。彼と笑い合えるのが夢みたいで、とても嬉しかった。

👓

帰ろうか

🙂

あぁ

手を握り直して歩き出す。くだらない話を広げるのは楽しい。それを思い出すことが出来て良かった。

ピヤノ〜!

🎶

あきらさん?

スマイルとシャケは別の人と帰るみたいだから、二人で帰ろ!

🎶

なるほど。仲直りしたんですね

もう安心だね。でも、六人が戻ったから俺は別の人と仲良くなるべきかな〜。あの六人、絆が強過ぎるみたいだし

🎶

……そんな薄情な人達では無いですよ。きっと惚気話を今以上に聞かされますよ

それはそれでやだな……

🎶

良いじゃないですか。適当に「はいはい」言ってれば勝手に進むんですから

ピヤノ、あの二人をNPCか何かだと思ってた?

🎶

まさか。ちゃんと聞いてますよ、忘れるだけで

(それ聞いてるのか……?)

🎶

明日から楽しみですね

俺の平穏な高校生活が……。ピヤノ、早く高校生になって……

🎶

無理ですね。一年ちょっと待ちましょう

はーい……

俺はまだ知らない。この先に地獄が待ち受けていることを。

続く?

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