人狼の館~第一夜~

ここはどこだ

というか俺は何をしてたんだっけ

そうだ

僕、自殺しようとしてたんだ

生きてても何も出来ないし

必要ない…

よかった死ねたんだ

ここが天国だといいなぁ

何だ死んだのは僕だけじゃないのか？

見渡すと、8人の男女が 僕の事を睨みつけていた

大柄な男が口を挟んだ

メガネをかけた小柄な男が 手を貸してくれた

自分達がいる部屋を見渡してみたが

この部屋には鍵のかかっているドアが一つと

換気用の天窓が一つあるだけ

金髪のギャルらしい女を止めようとしていた

みんな渋々賛同した

杉内と名乗った男は制服を着ていた

隅っこじっとしていた女子が口を開いた

全員が口を揃えて驚いた

今度は僕が驚かれた

その瞬間、スピーカーから声が流れた

皆、自分の死因を聞きたがらなかった

僕の意見に高村朋江が賛同した

全員が息を飲んだ

そりゃそうだ一億何て大金見たことがない

確かに平内の言っていることは最もだ

自殺したもの同士少し共感したのかもしれない

だがもし、これからここで起こる事を知っていたら

こんなゲームに誰かを誘う事は無かっただろう