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玲真
ﾀｯﾀｯﾀｯ
玲真
うっ…
冬華
玲真！大丈夫！？
玲真
大丈夫…だから、早く行かないと！
冬華
…………………………
ガラガラ
玲真
！あの人…
優夏
……………………………………
冬華
あの人、確か＿
玲真
待って
冬華
…？
玲真
…あの人、泣いてる
冬華
えっ？
優夏
……………ｽﾞﾋﾞｯ(泣
優夏
あーあ……なんでこうなっちゃったんだろう……(泣
玲真
…ねぇ
優夏
！！ｺﾞｼｺﾞｼ
優夏
な、何？
冬華
貴方…さっき…
優夏
あー……気にしないで。目にゴミが入っちゃっただけだから
玲真
この教室は、窓が全部閉められていて風とかホコリとかは入ってこないと思うけど…
優夏
………………………………
冬華
…ねぇ、なんでさっき…泣いてたの？
優夏
…気にしないで
冬華
でも…！
玲真
冬華
玲真
気にしないであげよう
冬華
っ……
優夏
…ねぇ、1つ聞いていい？
玲真
何？
優夏
貴方達は、なんでここを守ろうとするの？
優夏
私達は、不良学校で…この辺の学校を支配してきた
優夏
私は、ほとんど戦わないけど…でも、他のみんなは凄く強い
優夏
正直言うと…負ける可能性の方が高いのに…どうして？
優夏
どうしてそこまでして…この学校を守ろうとするの？
玲真
………………………………
冬華
…｢どうして｣？
冬華
ふふっ…
玲真
…？
冬華は、顔を下に向けて静かに笑っていた
冬華
ねぇ玲真
冬華
居場所を守るのに、理由なんて必要？
玲真
！！
玲真
…嫌、要らないと思うよ
優夏
！！
優夏
………………………………
ガラガラ
優
優夏！！
優夏
！お兄ちゃん…？
優
優夏、今すぐ外に出て！
優夏
えっ？
優
あ、貴方達も…なるべく早く外に出た方が良いです！
冬華
えっ？へっ？
玲真
な、なんで？
優
実は＿
優はさっき葉零と蓮架と話した事を全て話した
優
＿と言う事で…
優
葉零さんと蓮架ちゃんは先に行ってるんです！
玲真
なるほど…
冬華
つまり、私達と協力して貴方達の学校を正そうって事？
優
まぁ…結論で言うと、そんな感じです
冬華
なるほど…分かった。私は行く
玲真
私も…
冬華
玲真は、外で待ってて
玲真
えっ…
優夏
ど、どうして？何か、行っちゃいけない理由でも…？
冬華
…玲真は、無理し過ぎてるんだよ
冬華
だから…病気が見つかったんだよ
優夏
えっ…
優
えっ…？
玲真
っ…………………
冬華
だから、私達に任せて玲真は＿
玲真
…嫌だ
冬華
えっ？
玲真
私も、夢空学園の関係者の1人。そして関係者全員の今の使命は｢学校を守る事｣
玲真
だから私も、その使命を果たす
冬華
！！
玲真
私の身体の事は、お医者さんも｢しばらくは大丈夫｣って言ってたから
玲真
お願い。行かせて
冬華
……………………………
玲真の目は、真っ直ぐで、覚悟を決めた顔だった
それに玲真は、自分には病気があるのにも関わらず、この学校の事を最優先する
そんな彼女の言葉は＿
冬華
(重みが違うなぁ…)
冬華
…分かった。でも、絶対無理はしないでね
玲真
うん
冬華
(と言っても…玲真は聞かないよなぁ…)
優
あ、あの…
冬華
あ、ごめんね。見苦しい所を見せちゃって…
優
あ、いえ…それは全然構いません
優
それよりも、本当に…大丈夫ですか？
玲真
うん。心配してくれてありがとう
玲真
でも大丈夫
優
…分かりました。では、行きましょう
玲真
うん
冬華
うん
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