A
なぁ、○○
A
お前に言っておきたいことがあるんだ
A
俺と別れてくれないか?
○○
なんで???
A
申し訳ないけど、親に付き合うのを反対されたんだ
A
受験控えてるのに、お前にも迷惑だからって
A
だから…俺の身勝手でこんなに掻き回してごめんな
○○
受験って言っても、Aくんがいたから頑張れたって事もあったし、
○○
なんで???
A
本当にごめん
A
でも、こればっかりは
A
お前にも迷惑かけたくないんだ
A
じゃあ、な
それから
Aは○○の前から姿を消した
○○がAに再会したのは、手先がかじかむようなある雪の日の事だった
○○
…
A
久しぶり
○○
なんで???
A
今までごめん
A
前の責任取らせて
○○
これは何?
A
見ての通り
Aが○○に差し出したのは、白い紙
上の方には、婚姻届と記載されている
A
こんな形でごめんな
A
高校卒業したら俺と結婚してくれないか?
○○
……
A
あんなことして本当にごめん
A
お前と一緒なら
A
幸せな人生を送れる気がしたんだ
A
離れてみて、お前の大切さに気づいて
A
やっぱり俺の人生にお前の存在は無きゃいけないんだ
A
俺が生まれる前からの
A
決定事項
○○
…そんなこと
○○
初めて言われた
○○
こんな私で良ければよろしくお願いします
こうして二人は永遠に一緒にいることを誓った
寒空の下
___ある雪の日に