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学校に着くと
まず最初に君を見る
端っこでひとり、読書をする君を
騒ぐことなく、静かな君につい目がいってしまう
そんな彼に私は──
話しかけてみた
彼は私の方を見る
唐突に言う。
3日後にテストが待っているのに全く勉強してないからだ
それは半分本当で、半分嘘だった
彼は瞬きを繰り返して私を見る
いつもより声を高くする
彼は面倒くさそうにため息をついた
彼は驚くような表情をして、また瞬きを繰り返す
何か言いたげな彼を私は無視する
そう言った時、彼の口が少し動いた気がした
朝かと思い、私は起きる
朝じゃなかった
彼との勉強は楽しくて
時には面倒くさくなって
時には笑った
大声を出してしまう
私はチョキで、彼はパーだった
嬉しかった
彼と一緒に居ることが出来る
それで私はクスッと笑ってしまう
今日はなんだか楽しくて
帰りも笑いながら帰ってしまった
…なんだろ
この気持ち。
最終日
少し胸が痛くなってくる
──もう教えてもらえないんだ
あ、
やっと気付いた
私に恋を教えてくれたのはあなたでした。