私を魔王と呼ばないで! ~モンスターガチャを使い、少女は規格外の友達を作り出す~
10歳になると一部の人間に、特殊な力である〝恩寵〟が与えられる世界。
国境沿いの山奥に住むアリスは、10歳の誕生日に神に祈った。たくさんの友達を作る〝恩寵〟を下さいと。
アリスは祖母と二人暮らしだったため、同い年の子供には、ほとんど会ったことがなかったのだ。
祖母は「素敵な恩寵がもらえるといいわね」と微笑み、アリスは胸を弾ませる。
その日の夜――
アリスは夢の中で女神と出会い、恩寵を授かった。与えられた恩寵は『モンスターガチャ』。一日一回、レバーを回すと小さな〝卵〟を生み出すという。よく分からなかったアリスだが、翌朝起きると、本当にスキルが使えるようになっていた。
目の前に現れた箱に付いたレバーを回すと、白く小さな卵が転がり出てくる。ワクワクしながら見つめていると、殻が割れ、中からモンスターが現れた。モンスターには様々なレアリティがあり、同じ種族を【合成】することも……。
これは、ただ友達を作りたかった少女が、世界最強の魔王と呼ばれるまでの物語。