テラーノベル
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夜。
部屋には時計の音だけが響いている
彼は机に向かってる
ノートを開く
最初のページには
『私は、まだ私の事が分からない』
と、書いている
その隣には、
『でも、知っていく途中にいる』
その文字を見つめる
未来のことは分からない
誰と出会うのか
何が起こるのか
何を好きになれるのか
何を嫌いになるのか
全部、まだ分からない
でも、
だからこそ、次のページをめくることが出来る
彼は、新しいページを開く
そこには、何も無い
白紙
何も決まってない
彼は、ペンを持つ
そして1行目を書こうとしてる
その瞬間
『こん』
窓を叩く音がした
日本ちゅわん
彼は顔をあげる
もう一度
『こん』
窓を見る
カーテンの向こうには誰もいない
でも、
窓ガラスには、指で書いたような文字が残っている。
『見つけた』
彼は息を止める
その文字を見つめる
そして、
ゆっくりカーテンを開ける
誰もいない
ただ、
窓の下に1枚の白い紙が落ちている
紙にはたった1行
『次は、あなたが決める番です』
笑うべきなのか
怖がるべきなのか
それとも、
そのまま先に進むべきなのか
彼は少しだけ考える
そして、
ページをめくる
その先には
まだ何も書かれていない
未来も
答えも
何一つ決まってない
だからこの物語は終わらない
ただこの物語は
作者にも分からない
主人公にも分からない
登場人物にも分からない
続きは誰にも分からない?
だけど、
本を閉じたような気がする
#絡み募集
ちょこれーと 🍫
22
刻波.
21
#転生垢
コメント
3件
神小説見つけた
悩まされてすき
うわあ、第16話、読ませていただきました。冒頭の「私はまだ自分のことが分からない」という一文が静かに響いて、そこから「でも、知っていく途中にいる」と続くバランスが本当に好きです。何も書かれていない白紙のページを前に、ペンを持った瞬間に窓を叩く音——“見つけた”という指の跡。怖さと好奇心の間で揺れる主人公の気持ちが、そのまま胸に伝わってきました。最後の「本を閉じたような気がする」という一文に、物語の余韻がぎゅっと詰まっていて、しばらく動けませんでした。