病弱な彼女

俺の彼女、ナノは病弱で、あまり学校に来られない。 俺が、猛アピールしたら、付き合うことになった。 ナノは家にいて、俺が、ナノに会いに行く。

ドアのそばまでついてきたけど、その場で座り込んでしまった。

お茶を持って、ナノの部屋に行く。

一年後

ピーピーピー… 機械音が響く病室で、俺はその場で大声で泣いた。 こんなこと…ありかよ。 ナノ、なんでこんなに早く逝っちゃうんだ。 俺と、長くいよう。もっと、一緒にいればよかった。 ごめんな…ナノ……

葬式のあと

タクヤくんへ この手紙を、タクヤくんが読んでいるのなら、私はもういないのでしょう。 今日は、話したいことがたくさんあるの。 1つ目は、先に逝ってごめんね。 私は、タクヤくんともっと一緒にいたかった。 タクヤくんは、私が死んで、悲しんでくれたかな。 死んじゃったね、私。 覚悟はしてたけど、死ぬまでタクヤくんと一緒にいられるなんて、私ってば幸せもの。 2つ目は、私のことをあまり思い出さないで。 私も、忘れてほしくない。 でも、きっと、将来、タクヤくんが、幸せにしたい人に出会える。 だから、私のことは吹っ切れてね。 私は死んでも、タクヤくんのことを覚えてる。 タクヤくんの記憶の片隅に、私がいるといいな。 3つ目は、大好き。 デートもできなくて、家でしか遊べなくて、恋人らしいことなんか、ろくにできなかったけど。 私は、タクヤくんのことが、大好きだよ。 伝えたいことは終わり。 幸せにしたい人に出会ったら、その人と撮った写真を、私のお墓に置いて。 楽しみに待ってるよ。 ナノより

手紙を読んでいる間、涙が止まらなかった。 ナノの気持ちを、やっと理解できた気がした。 わかった。 約束、だな。 写真、届けるから。

十年後

作者の言葉 ちょっと…感動ですね。 読んでてうるっと来てしまいました。 面白かったら、♥よろしくおねがいします。 私の、他の作品も読んでくださると嬉しいです。 それではまた！