テラーノベル
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ねっぴーの姿が、
まるで闇に飲まれるように消えていったあと。
山本の膝が地面につく。
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
長い時間
山本はその場にうずくまって動けずにいた。
頭は真っ白で、心は空っぽだった。
でも
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
そして、ゆっくり立ち上がる。
足は重かったが、
それでも、一歩ずつ前へ進んでいく。
こうして、ねっぴーを探す日々が始まった。
昼も夜も関係なく
探した。
けれどどこにもいない
痕跡すら残っていない。
まるで幻だったかのように。
そして数日後
ようやくねっぴーの姿を見つけた。
それは公園だった。
ダークネス山本
山本は駆け寄るが
ねっぴーは振り向かない
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
その時、
ねっぴーの脳内に響く
冷たい声が囁く。
脳内の声
脳内の声
脳内の声
脳内の声
脳内の声
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
その独り言は
確かに山本の耳に届いた。
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
山本はさらに近づく
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
だが、ねっぴーは無反応だった。
ほんの少しだけ口角が下がり、
どこか寂しそうな表情を浮かべたようにも見えたが、
それはすぐに無表情へと戻った。
ねっぴー
ダークネス山本
ダークネス山本
もう完全にねっぴーは
脳内の声に支配されてしまった。
コメント
3件
ここまで毎日投稿でしたが、僕の都合で次の投稿は4日か5日の午後です。 ごめんなさい!!