夢主
くっ…
看護師
頑張って動かせるわよ!
体に力を入れてみる
やっぱり、動かないままなのだけれど
看護師
また明日、頑張りましょう
夢主
はい、
本当に動くのだろうか
お先まっくらという言葉が
あまりにも私に似合いすぎていた
数ヶ月後ーー
夢主
凄い…綺麗な空だ
看護師
外出許可が出て良かったですね!
同級生はどうなっただろうか。
元気にしているだろうか
というか、ヒーロー科で
部活に入っているのは、だいぶ珍しいだろう
だからだろうか、何故か距離を置かれていたのは
夢主
惜しい…な
看護師
?何が惜しいんですか?
夢主
もう少しで、空に手が届くと思わないですか?
リハビリのおかげか、
上半身くらいは動かせるようになっていた
看護師
ふふ、子供のようなことをおっしゃるんですね
夢主
まだ、子供だから。
夢主
そんな感性を大切にしていたいものです
ずっと子供のままでいるなんて不可能
だから、せめてもの思いだ
看護師
私先にベットメイキングしてきますね
夢主
あー、お願いします
夢主
また、会いに来てくれたんだね
夢主
ーーーホークス
ホークス
ははっ、バレちゃったかぁ
夢主
下半身が動かせない私に、空から飛んでくるところを見せるなんて
夢主
さいてーだね、ホークスは
そうやって話しかけると
珍しくオドオドし始めた
ホークス
そ、そんなつもりじゃねぇーんだけど…
ホークス
でも、夢主にとってはそう思ったんだよな
ホークス
俺の配慮が足りてなかった
ホークス
傷つけてごめん、夢主
すごく早口でまくし立てられたけど
冗談だってこと言ってあげないと…
夢主
…冗談だよ
夢主
でも、私にも羽みたいな個性があったら
夢主
この大きな空を飛んでいけたのかもね
遠回しに飛びたいって言ってみた
そうしたら彼がこう答えた
ホークス
俺が連れてってあげようか?お嬢さん






