買い物行く日の朝
リビングに4人が集まっていた
龍牙
龍牙が腕を組みながら問うと、朔矢がため息をついた
朔矢
零斗はソファに寝そべったまま、グラスの水を揺らしてにやり
零斗
龍牙が怪訝に眉を寄せる
龍牙
零斗
零斗
零斗
零斗が両手を挙げて苦笑する
朔矢
朔矢は思わず吹き出し、蓮も小さく肩を震わせる
龍牙は楽しそうににやにやして、わざと零斗の背を軽く叩いた
龍牙
零斗は不服そうに唇を尖らせる
朔矢
朔矢が改めて問いかける
一瞬の間
3人の視線が、自然と蓮に集まった
蓮はコーヒーを口にしながら、眉をひそめる
蓮
零斗
龍牙
朔矢
好き勝手に言われ、蓮は短く息を吐く
蓮
そう言って立ち上がると、零斗がにやっと笑った
零斗
龍牙が面白そうに肩を揺らす
龍牙
朔矢は苦笑しながら、マグを持ち上げた
朔矢
――こうして、蓮は寝室へと向かっていった
寝室
カーテンの隙間から差し込む朝の光が、柔らかく布団を照らしていた
ベッドの真ん中で丸まって眠る麗央は、まだ夢の中
頬はほんのり赤く、長い睫毛が影を落としている
蓮
蓮は小さく息をつき、ベッドの脇に腰を下ろした
肩に軽く手を添え、低く落ち着いた声で呼びかける
蓮
反応は――ない
小さく寝息が返ってくるだけ
蓮は少しだけ身を屈め、耳元に口を寄せて囁いた
蓮
その声に、麗央はもぞ、と身じろぎし、布団に顔を埋めた
麗央
眉を寄せて、甘えた声で拒否する麗央
蓮は片眉を上げると、わざとらしく布団を少し引っ張った
蓮
麗央
布団の隙間から、うっすら涙目の麗央が顔を出す
その必死な表情に、蓮は思わず口元を緩めた
蓮
そう言いながら、片腕を差し入れてひょいと抱き起こす
麗央はぼんやりした目で蓮を見上げ、ふにゃっとした声で呟いた
麗央
蓮
蓮は額にかかる髪を指で払ってやりながら、柔らかく微笑んだ
麗央はその仕草に安心したのか、ぽすっと胸に額を預ける
麗央
蓮
ため息をつきつつも、その腕には自然と優しさがこもる
――そのまま、麗央を抱きかかえてリビングへ連れていくのだった
リビングのドアが開く音に、零斗が振り返った
零斗
けれど視線の先――
蓮の腕に抱かれた麗央は、まだ半分眠っていて、目を細めたまま蓮の胸にぐりぐりと額を押しつけている
零斗
零斗が呆れた声を出す
龍牙は口の端を吊り上げ、コーヒーを置いて肩を揺らした
龍牙
蓮
蓮は淡々と返しつつも、腕の中の麗央をそっとソファへ下ろす
朔矢がちらと様子を見て、苦笑を浮かべた
朔矢
零斗がコップに水を入れて差し出すが、麗央は首を横に振って、むにゃむにゃと呟いた
麗央
その子どもみたいな理屈に、朔矢が小さく苦笑する
朔矢
零斗がグラスを差し出しながら、わざとらしく眉を下げた
零斗
麗央
むすっと口を結んで、蓮の服を掴んだまま首を横に振る
龍牙
龍牙がニヤリと笑い、からかうようにグラスを指で軽く叩く
龍牙
麗央
麗央は一気に目を覚ましたように真っ赤になり、バタバタと手を振る
麗央
零斗と龍牙が声を揃えて笑い、朔矢は苦笑しつつもグラスをもう一度差し出す
朔矢
結局、麗央は観念したようにグラスを両手で受け取り――
まだ少し拗ねた顔のまま、ちゅっと口をつけてごくごく飲んだ
水を飲んで少し落ち着いたのか、麗央は小さなあくびを漏らした
麗央
朔矢
朔矢が安心したように微笑み、テーブルの方へ視線を向ける
朔矢
麗央
まだ眠そうに蓮の腕に寄りかかる麗央
零斗がすかさずからかう
零斗
麗央
慌てて立ち上がる麗央に、龍牙は肩を揺らして笑う
龍牙
そんなやり取りに蓮も小さくため息をつきながら、麗央の頭をぽんと撫でる
蓮
テーブルに着けば、温かい味噌汁や焼き魚、卵焼きが並んでいて、香ばしい匂いが漂っていた
麗央
麗央の目がぱっと輝く。その変わり身の早さに、零斗が吹き出す
零斗
麗央
照れたように口を尖らせながらも、麗央は素直に箸を取った
わいわいと軽口を交わしながら、5人の朝は穏やかに過ぎていった
次回は買い物シーンを上げる予定!
♡とコメントお願い🤲
コメント
13件
カワイイ(,,> <,,)♡
あーー尊い!