必死に画面と向き合い真剣に文章を並べ、 打っては消してを繰り返しているテヒョン。
キーボードを叩く音に込められていた怒りの理由がわかって、 俺は目をそらした。
SUGA
必死に作業するテヒョンの姿が痛々しくて切なくて、 見てられない俺は、 急いで生徒会長を出た。
SUGA
SUGA
SUGA
きっとテヒョンはこうやって、 ずっとグクを守ってきたんだろう。
陰に隠れて、 グクだけを。
SUGA
SUGA
何か力になれたらよかったんだけど、 俺には、 テヒョンに何かを伝える権利はなかった。
だって、 俺はしらない。
誰かを想って、 あんなに苦しい表情をする人を。
SUGA
SUGA
俺には、 2人の物語をハッピーエンド に導くことは… できない。
そう理解した時、 こらえていた声が漏れ、 俺は久しぶりに声を上げて泣いた。
SUGA
__こんな恋は、あんまりだ。
誰もいない廊下は、 生徒会室から漏れるキーボードを叩く音が聞こえるほど、 静寂に包まれていた。
不協和音を奏でて
JUNGKOOK
JUNGKOOK
僕の質問に、 テヒョニヒョンが飲んでいたジュースを吹き出す。
V
V
JUNGKOOK
JUNGKOOK
慌てた様子のテヒョニヒョンに、 僕は自分が見たものを話した。
僕の言葉を聞いて、 目を大きく見開いたあと、 顔をしかめたテヒョニヒョン。
V
JUNGKOOK
こんなに険しい表情のテヒョニヒョン、 見たことない…。
そう思うほど、 何かにひどく焦った様子のテヒョニヒョン。
数秒悩んだあと、 僕の肩を掴んで、 目をじっと見つめてきた。
V
V
JUNGKOOK
V
V
その時の僕は理由がわからなくて、 それでも、 テヒョニヒョンと2人だけの秘密…というのが嬉しくて、
小指を握りあった。
テヒョニヒョンはきっと、 もうこの頃からすべてを察して、 1人狂い始めた歯車を直そうとあがいていたんだね。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
目が覚めると、 部屋の天井が視界に入る。
紛れもなく自分の部屋で、 時計を見ると午前3時だった。
JUNGKOOK
そうは思うものの、 先ほどの夢が頭から離れず眠れそうにない。
僕は悪夢に頭を押さえながら、 頬に一筋の雫が伝うのを感じた。
J-HOPE
JUNGKOOK
教室に入ると、 すでに登校していたホソクとユンギの姿。
JUNGKOOK
そう言ってほほ笑むと、 ユンギは少し無理をしているような顔で笑った。
SUGA
JUNGKOOK
JUNGKOOK
元気がないその様子に、 心配でじっとユンギを見つめる。
SUGA
JUNGKOOK
J-HOPE
J-HOPE
冷やかすようなホソクのセリフに、 僕は目をキラキラ光らせる。
そういえば、 昨日ユンギはナムジュン先輩と帰るようになったらしいから教室で別れたんだ。
JUNGKOOK
SUGA
SUGA
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
俯く僕に、 ユンギは「そ、そうそう…」 と言って笑う。
J-HOPE
J-HOPE
JUNGKOOK
SUGA
SUGA
JUNGKOOK
JUNGKOOK
SUGA
するとちょうど予鈴のチャイムが鳴って、 すでにほとんどの生徒が席についている。
そんな中、 前の方の席にいた男の人3人組の会話が耳に入った。
男子生徒
男子生徒
男子生徒
JUNGKOOK
隣の席に、 目を向ける。
そこにはまだゆかりさんの姿はなくて、 なぜか罪悪感が押し寄せてきた。
保健室から出ていったゆかりさんは、 テヒョニヒョンに言われたとおり家に帰ったらしいけど、 以降の授業で姿を見ることはなかった。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
J-HOPE
J-HOPE
声を荒らげながらいうホソクに、 苦笑い。
JUNGKOOK
SUGA
SUGA
SUGA
「もっと罵声あびさせろ」と、 珍しく声を張るユンギに、 もう一度苦笑いを浮かべた。
結局、 その日はゆかりさんは来ないまま、 一日の授業は終わった。
担任の先生
担任の先生のかけ声に、 みんなバラバラに立ち上がる。
担任の先生
その声に、 従う者は半人もいなかった。
そしてぞろぞろ帰っていく生徒達。
僕はその中には入らず、 ホソクとユンギに手を振り先生のもとへと駆け寄った。
JUNGKOOK
担任の先生
担任の先生
担任の先生
ピアノを手伝うという約束をしていたので、 先生のもとへ来たのだけど…。
本当に手伝ってくれるのかって… 冗談で言ったと思われていたのかな?
担任の先生
合唱部の部室に向かう途中、 先生は「ジジイで髪の毛が薄い先生の言うことなんか、 みんな聞いてくれなくてな」
と、 笑いながら先生は話した。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
僕は結構、 過去におじいちゃん先生にお世話になることが多かったから、 先生のことは決して気持ち悪いだなんて思わない。
むしろ、 担任の先生だし、 仲良くやっていけたらいいな、 なんて思ってる。
担任の先生
僕の言葉に、 先生は感激極まりないといった表情を浮かべた。
担任の先生
JUNGKOOK
JUNGKOOK
コメント
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まさか先生…グクの事好きとか言わないよn((
おう、、先生まさかJungkookのこと(//∇//)っな訳ないかξξ *´▽`)ノ サザエさん
ち よ__🐬さん…(´;ω;`) なんていい人なの…(´;ω;`) こんな私に告白してくれてフォローしてくれるなんて…