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BTS妄想「君だけは無理」テテグクBL

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BTS妄想「君だけは無理」テテグクBL

13 - BTS妄想「君だけは無理」13話テテグク

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1,833

2019年08月11日

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担任の先生

ありがとう。今日から一週間よろしく頼むな

JUNGKOOK

はい!

笑顔をでそう言った先生に、 僕も笑って頷いた。

担任の先生

みんな!

担任の先生

今日からヨナンのいない間、伴奏者をしてくれるジョングクだ

合唱部の活動は、 第2音楽室で行われているらしく、 中に入ると20人ほどの生徒がいた。

僕はみんなの前で紹介され、 頭をぺこりと下げる。

JUNGKOOK

(先輩…ばかりだろうな…)

入学してからまだ2日しかたってないので、 きっとそのはず。

先輩達は僕を見ながら、 何やらボソボソと話し始めた。

JUNGKOOK

(な、何話してんのかな…)

先輩(女性)

私、あの子知ってる…新入生代表の子だ……

先輩(女性)

超かっこいいじゃん…私、合唱部でよかった…!

話す声が小さすぎて、 聞き取れない。

なんだか不安になってきて、 僕は肩を落とした。

すると、 男の先輩が「さっそく練習始めるぞー」と言って、 みんな静かになる。

僕も言われたとおりにピアノの準備をし、 椅子に座った。

先輩(男性)

地区大会で歌う曲なんだけど…知ってるか?

JUNGKOOK

あ、はい、知ってます

先輩から渡された楽譜は僕も知っている曲で、 何度か弾いたことがあった。

ピアノのソロパートも多くて、 何より指揮者はリードするのが大変な曲。

先輩(男性)

タイミングは合わせるからな…

それなのに、 気を使ってか指揮者の先輩が僕にそう言ってくれた。

JUNGKOOK

あ、いえ。

JUNGKOOK

僕は大丈夫です…!指揮者に合わせるのが基本なので、気にしないでください!

指揮者がピアノに合わせていたら、 完全に合唱が乱れてしまう。

大丈夫、 ブランクはあるけど、 僕は結構ピアノに入れ込んでいたから。

母さんのように、 なりたくて。

そして何より…… テヒョニヒョンに褒められたくて……。

________

先輩(男性)

お前すごいな…!

先輩(男性)

すっごくわかりやすかったぞ!

試しに一度通したあと、 指揮者の先輩が満面の笑みでそう言ってくれた。

JUNGKOOK

(ふぅ……よかった…)

先輩(女性)

私たちも、すごく波を作ってくれてるから感情乗せやすいよ!

JUNGKOOK

あ、ありがとうございます…!

口々に褒められ、 恥ずかしくなって照れ笑いをする。

休憩の時間に入ると、 指揮者の先輩が僕のもとに駆け寄ってきた。

先輩(男性)

ピアノは、いつからやってたんだ?

そう聞かれ、 僕は笑顔で口を開く。

JUNGKOOK

あ、習いに行っていたわけではないんですけど、僕の母がピアノの先生をしていたので

先輩(男性)

へぇー、そうなんだ。

先輩(男性)

ジョングクのお母さん、きっと美人なんだろうな笑

僕は、 はい、 と言って頷く。

先輩の言うとおり。

母さんは、 すごく美しい人だった。

芯(しん)があってたくましくて…… 自慢の母さんだった。

もう、 いないけど……。

_______

その後も練習を続け、 時刻は7時すぎ。

担任の先生

ジョングク、今日は本当に助かったよ

JUNGKOOK

いえ、僕も楽しかったです!

担任の先生

そう言ってもらえて先生も嬉しいなぁ…!

担任の先生

あとは先生が片付けておくから、もう帰りなさい

JUNGKOOK

…いえ、あの、もう少しなんで、手伝わせてください

ぞろぞろと帰っていく生徒たち。

僕は、 ピアノ付近の片付けをしていた。

グランドピアノ…… 久しぶりにめいっぱい弾けて楽しかった。

昔はよく、2人で……。

鍵盤を見ながら、 いつの間にか僕は思い出の曲を奏でていた。

V

『グガー!連弾しよー!』

JUNGKOOK

『うん!じゃあ僕が低音パートするね!』

V

『えー、グガが高音でいいじゃん!』

V

『僕はグガをリードしたいの!』

テヒョニヒョンはいつもそんなことを言って、 僕はそんなテヒョニヒョンに笑って…

でも、 テヒョニヒョンは小学5年生になった時、 ピアノは飽きたって言い出して……。

V

『グガ!僕は今日からギター弾くね!』

JUNGKOOK

『え?ピアノは?』

V

『ピアノって女の人っぽいじゃん…?』

V

『だから、僕はかっこよくギターをマスターするんだ!』

V

『いつかグガに、曲作ってあげるね!』

そう言って笑ったテヒョニヒョンを思い出し、 僕はたまらなく泣きそうになった。

担任の先生

遅くまで残らせてすまなかったな

片付けが終わり、 部室の鍵をかける。

JUNGKOOK

いえ!それじゃあ、さようなら

ありがとうございましたと頭を下げ、 帰ろうとした時だった。

担任の先生

ジョングクっ……!

先生に名前を呼ばれ、 振り返る。

JUNGKOOK

……?

振り返って見えた先生は、 なぜか額に汗をかいていて、 頬が赤らんでいた。

担任の先生

もし、よかったら…家まで送らせてくれ。もう外もくらいし

JUNGKOOK

(…え?)

JUNGKOOK

(確かに暗いけど、そこまでしてもらわなくても……。)

JUNGKOOK

(それに、そんなことしたら、保護者からクレームが来たりするんじゃないかな…?)

JUNGKOOK

……

JUNGKOOK

でも……大丈夫ですよ、近いですし

そう断わっても先生はなぜか折れてはくれず、 帰ろうとする僕の腕を掴んできた。

JUNGKOOK

…っ

昨日の、 ゆかりさんの顔が浮かぶ。

…先生は男の人、僕も男。

だから、 絶対にあんなことはない、 と、脳内で一生懸命に言う。

先生は男の人だからゆかりさんとは違うのに、 触られるのが気持ち悪くて、 体中に悪寒が走った。

担任の先生

いやいや、手伝いまでしてもらったんだし、このくらいさせてくれないか…!

JUNGKOOK

(…はな、して…)

先生相手にこんな感情を持つのは申し訳ないけど、 本当に、 気分が悪くなってきた。

一向に引こうとしない先生に、 どうしようかと途方にくれる。

V

グガ

そんな、時だった。

たったそれだけなのに、 泣きたくなる。

JUNGKOOK

テヒョニ、ヒョン…?

どこから現れたのか、 目の前にテヒョニヒョンの姿。

…いつぶりだろうか。

ちゃんと僕を、 "グガ "と、 呼んでくれたのは。

…世界で1番愛しい人が、 世界で1番愛しい声で、

「どうしているの?」とか、 「何してるの?」とか、 聞きたいこといっぱいあるのに身動きがとれなくなる。

『グガ』

JUNGKOOK

(かたくなに呼ぼうとしなかったのに…どうして、突然…っ?)

V

遅かったね、早く帰るよ

テヒョニヒョンはそう言って、 先生の手を振り払い僕の手を握る。

何年かぶりに握ったその手は、 前とは比べものにならないほど大きくて…。

言葉にできない愛しさが、 溢れ出す。

JUNGKOOK

(どうして、名前……)

JUNGKOOK

(どうして…手を握ってっ…)

そんなのわからない、 でも、 とにかく一つ言えることは…。

JUNGKOOK

う、うんっ…帰る…!

本当、この時が止まればいいのにと思った。

一瞬、 昔に戻ったのかと思った。

V

先生、僕が送っていきますので、お構いなく

先ほどの会話を聞いていたのか、 先生にそんなことをいうテヒョニヒョン。

先生は一瞬、 気のせいか顔を歪めたけど、 その表情はすぐに笑顔に変わった。

担任の先生

テヒョン……そ、そうか!

「こんな時間まで生徒会とは、ご苦労様だな」と、 付け足した声に少し嫌味が混ざっている気がしたのも、 気のせい…?

V

会長として、当然ですよ。

V

先生達からも期待して頂いてますし

担任の先生

……そうだなぁ、お前は我が校きっての優秀なせいとだからな

JUNGKOOK

(テヒョニヒョン…凄いんだなぁ…)

先生の言葉に、 なんだか僕が嬉しくなって、 笑顔でテヒョニヒョンの顔を見上げる。

V

…どうもありがとうございます。

V

グガ、行くよ

突然こっちを向いたテヒョニヒョンと目が合い、 心臓が勢いよく飛び跳ねる。

JUNGKOOK

(またっ…名前、呼んでくれた…っ!)

JUNGKOOK

(どうしよう…)

JUNGKOOK

(うれしくて、僕、どうにかなっちゃいそうだよ…っ!)

手を引かれるままに歩き出し、 テヒョニヒョンについていく。

担任の先生

ジョングクっ…!

担任の先生

気をつけて帰るんだぞ!

背後から聞こえてきた先生の声に、 僕は先生の存在を忘れていたことに気づいた。

JUNGKOOK

は、はい、さようなら

JUNGKOOK

(ごめんなさい先生っ…!)

そう思いながら、 次の瞬間にはまたその存在は頭の中から消えてしまった。

もう僕の頭の中は、 テヒョニヒョンの一色に染まってしまったから。

担任の先生

テヒョンも、気をつけてな

突然ピタリと、 突然足を止めたテヒョニヒョン。

V

はい。……言い忘れてましたけど、先生

振り返るテヒョニヒョンを、 ただただ見つめる僕。

V

生徒に個人的な感情を持ったり、行動をしてはいけませんよ?

V

車で送るだなんて、ごもっともです。

V

教師なら、そのくらいわかりますよね?

唇の動き一つ一つすらきれいで、 見逃したくなくて、 ぼーっとしてしまう。

担任の先生

…っ、俺はただっ

V

それじゃ、さようなら

再び歩み始めたテヒョニヒョンと同時に、 ぼくもついていった。

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コメント

20

ユーザー

これはもう警察行きだな

ユーザー

私がおんなじ事されたら叫んでる

ユーザー

続き待ってます

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