俺が春陽に水晶を送った日から
長い時間が経った
俺たちは毎日お互いのことを話した
そして俺の春陽への気持ちは
どんどん大きくなっていった
冬夜
好き…
冬夜
なのかな…
ハデス
冬夜
冬夜
うわっ
ハデス
あれから人間界には行ってないだろうな
冬夜
行ってないよ
冬夜
(会話はしてるけど)
ハデス
ならいい
ハデス
…
ハデス
春陽に会いたいか
冬夜
え?
冬夜
いやまぁ…
ハデス
会いたいか
冬夜
…
冬夜
会いたいに決まってる
ハデス
そうか
ハデス
今度天界に行く用事が出来た
ハデス
お前も来るか
冬夜
え、いいの?
ハデス
ヴィーナの気に触ることは絶対するなよ
冬夜
うん!
冬夜
ありがとう!
ハデス
それと、水晶通信はもっと静かにやるんだな
冬夜
げっ
冬夜
バレてる…
ハデス
当たり前だ
数日後
ハデス
今回の会談には勉強のために息子も参加させてくれ
ヴィーナ
えぇ、構わないですよ
冬夜
ペコ
ヴィーナ
ただし
冬夜
Σ( • • ;)ギクッ
ヴィーナ
春陽に会うことは許しません
冬夜
…
ヴィーナ
ではこちらへ
会談中
ハデス
ではやはりこの…
ヴィーナ
えぇ、そうなると…
冬夜
…
では、今回の会談は以上となります
この後はお食事をご用意してあります
ハデス
冬夜
冬夜
はい
ハデス
お前は外にいてくれ
冬夜
分かりました
ハデス
(うまくやれよ)
冬夜
って言っても
冬夜
春陽の家なんて知らないしな
冬夜
場所くらい聞いておけばよかったか
春陽
…冬夜?
冬夜
え、春陽!?
春陽
なんでここにいるの!?
冬夜
てか、ちょっとここじゃまずい
冬夜
移動しよう
冬夜
天界はどこに行っても花が咲いてるな
春陽
綺麗でしょ
春陽
あ、そうだ!
春陽
はいこれ
冬夜
あ、それ
春陽
指輪!
春陽
やっと渡せる〜!
冬夜
ありがと
春陽
冬夜はなんでここに?
冬夜
父さんの付き添い
冬夜
今日会談でしょ?
春陽
あ、なるほど!
春陽
でもよくハデス様が許したね
冬夜
父さんも同じような道を歩いたからな…
春陽
え?
春陽
同じ道って…
冬夜
あ!いや…
春陽
冬夜は私を攫うの?
冬夜
は!?
春陽
いいよ別に
冬夜
はぁ!?
冬夜
何言ってんの!
春陽
あれ、違うのか
冬夜
そうじゃなくて俺が同じって言ったのは
春陽
ん?
冬夜
あの…
冬夜
その…
ヴィーナ
春陽…?
冬夜
!
春陽
お母様…
ヴィーナ
…
ヴィーナ
春陽、今すぐ帰りましょう
春陽
え、待ってお母様
春陽
やっと会えたの
ヴィーナ
言ったわよね?
ヴィーナ
あなたまで居なくならないでと
春陽
私は大丈夫だよ
ヴィーナ
とにかく
ヴィーナ
すぐに家に戻ります
ヴィーナ
そしてあなた
冬夜
!
ヴィーナ
二度と春陽に近づかないで
冬夜
…