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Nami_0621
35
228
おむらいす
14
ルイ
一度こぼれた名前は、呪文のように二人の間の空気を変えてしまった
「豪恩寺」と呼んでいた時にはあったはずの心の防壁が、一気に崩れ落ちる
ルイ
言い終える前に、背中のコンクリートに押し付けられるようにして、ルイの視界が豪恩寺の影で覆われた
逃がさない。そう言わんばかりに、豪恩寺の両手がルイの耳横に突かれる
いわゆる「壁ドン」の形だが、その瞳に宿る熱量は、いつものおふざけとは正反対だった
豪恩寺
低く、掠れた声が首筋を震わせる。 豪恩寺の顔が、ゆっくりと、確実に近づいてきた
ルイが呼吸を忘れるほどの間近で、二人の鼻先がかすかに触れ合う
ルイ
豪恩寺
「ハヤト」と訂正させるように、豪恩寺がルイの顎を細い指先でそっと持ち上げた
ルイの視線が、至近距離にある豪恩寺の、薄く開いた唇に吸い寄せられる
あと数センチ。 まつ毛が触れ合うほどの距離で、お互いの熱い吐息が混ざり合う
豪恩寺
ルイ
問いかけながらも、豪恩寺の目はもう答えを確信しているようだった
その言葉が許可の合図だと分かった瞬間、豪恩寺の瞳に深い光が宿り、影が完全に重なる――
あともう一呼吸で唇が触れる、その極限の瞬間。 遠くから授業開始を告げる予鈴が、無慈悲に屋上の静寂を切り裂いた
コメント
13件
最高すぎるんだが〜〜!!!!
うわもう最高すぎる!