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僕と君

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僕と君

1 - 僕と君

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2019年06月15日

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拓斗

ふふん♪

拓斗

(欲しい本が買えた♪
ラッキー)

拓斗

(帰ったらすぐに読もう)

拓斗

(あ、やば!
門限もうすぐじゃん!)

拓斗

(急がなきゃ母さんに怒られる!)

拓斗

(急げ!)

拓斗

(そこを曲がればすぐだ…!)

トラック

!?

拓斗

うわ!

トラック

キキーッ

トラック

ドンッ

トラック

お、おい!大丈夫か!

トラック

しっかりしろ!

拓斗

(痛い…)

拓斗

(声が出ねぇ…)

拓斗

(死ぬのか…俺)

救急車

ピーポーピーポー

そこで俺の記憶は無くなった

拓斗

っ!?

拓斗

はぁはぁ…

拓斗

夢…か…

拓斗

(最近同じ夢を見る。)

拓斗

(俺が死ぬ時の夢だ。)

拓斗

嫌な夢だな…

今日もいつもと変わらない

強い日差し

変わらない景色

拓斗

いつ見ても地上の景色はキレイだなぁー

拓斗

そろそろ見飽きるけどね。

拓斗

天国っていうのは暇なんだなー

拓斗

思ってたのと違うや

拓斗

…あれ?

拓斗

(また、あの女の子学校に行ってない…)

そう、最近ある女の子が気になっている

見た目は大人しそう

それと、なぜか学校に行ってない

拓斗

俺と同い年くらい…だよな?

拓斗

不登校ってやつなんかねー

女の子

ーーーたい…

拓斗

え?

その声ははっきり聞こえた

女の子

死にたい…

女の子は手にカッターナイフをあてて

そう呟いた

拓斗

(ちょ、おいまじかよ…)

拓斗

ーーーろ!!

女の子

え?

拓斗

やめろ!!

女の子

!?

女の子

だ、誰?

拓斗

ここだよ。

女の子

…え!

女の子

だ、誰ですか!?あなた!

拓斗

幽霊だよ。

女の子

ゆう…れい?

拓斗

そう。

拓斗

事故にあって死んじゃった幽霊

女の子

ふざけてるんですか…?

拓斗

ふざけてなんかないよ。ほら

女の子

きゃっ!?

女の子

あ、足がない…

拓斗

分かってくれた?

女の子

ど、どうして幽霊がこんな所に…

拓斗

君を止めに来た。

女の子

え?

拓斗

カッターナイフ

女の子

あ…

拓斗

こういうことよくしてるの?

女の子

…なんであなたなんかに教えなきゃいけないんですか…

拓斗

力になりたいから。

女の子

ただの、あなたの優しさを押し付けてるだけですよ…

女の子

私の気持ちなんて分かりませんよ…

拓斗

うん。君の気持ちなんて分からないよ。

拓斗

カッターナイフで腕を切るとか俺は絶対しないからね

拓斗

でもさ

拓斗

考えることは出来るじゃん

女の子

………

拓斗

君がどんな思いでいるのか、どうして欲しいのかは想像くらいはできるよ。

拓斗

だからさ

拓斗

話してみなよ。

拓斗

辛いこと、悲しい事全部!

拓斗

きっと楽になるよ

女の子

……うぅ

女の子

うわぁああああああああぁんんんん

女の子

うっ…ひっく…うええぇえんんん

女の子

私…頑張った!

女の子

クラスの皆からいじめられても耐えてた…!

拓斗

うん

女の子

でも、髪を切られたり家族の事をバカにされたのは許せなかった…!

拓斗

それで?

女の子

だから…お父さんとお母さんに相談しようとしたの…

女の子

でも…

拓斗

でも?

女の子

全然聞いてくれなかった…

女の子

忙しいからって…

女の子

ちょっとでもいいから…耳を傾けてほしかった……!

拓斗

そっか。頑張ったね。

女の子

もう嫌だ…死にたい…

拓斗

…………

拓斗

死んでみる?

女の子

え?

拓斗

ねぇ、君と俺の体…

拓斗

交換しない?

女の子

交換…?

拓斗

そう。

拓斗

俺はもう死んでるから天国に行けれるよ。

拓斗

お望みどうり君は死ねる。

女の子

………

拓斗

僕はもうちょっと現世でやりたいことがあるんだ。

拓斗

悪い話じゃないでしょ?

女の子

…分かった

拓斗

交渉成立だね。

拓斗

じゃあ、交換するよ

拓斗

…あ、そうだ。

拓斗

君の名前なんて言うの?

女の子

彩花…

拓斗

彩花ちゃんね!

拓斗

じゃあ、いくよ!

女の子

うっ…うぅ…

女の子

…………

拓斗

変わったよ。目開けてみな

彩花

………

彩花

私…死んだんだ

拓斗

そうだよ。

彩花

もう、自由なんだね?

拓斗

うん。

彩花

やったぁ!

彩花

ありがとう!

拓斗

……後悔してないんだね?

彩花

もちろん!

拓斗

そっか

彩花

じゃあ、バイバイ!

拓斗

うん。じゃあね

その日の夜

拓斗

あの…お父さん…お母さん…

お母さん

なに?今忙しいの

お父さん

ちょっと後にしなさい。

拓斗

……

拓斗

私より仕事が大切なの…?

お母さん

お父さん

お母さん

そ、そういう訳じゃないのよ…!

お父さん

そうだよ。彩花の為に働いてるんだよ。

拓斗

なら、どうして私の話を聞いてくれないの!?

拓斗

毎日毎日 仕事仕事!!

拓斗

もう嫌だ…

お母さん

彩花!

お父さん

待ちなさい!

ガチャ バタン

お父さん

………

お母さん

…………

拓斗

……

拓斗

(さすがに今のはやり過ぎたかな…)

拓斗

(まあ、いいか…)

拓斗

あの子は気づいてくれるかな…

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