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切ない系…こうゆうの大好き!! 最高過ぎて…私もこんな体験してみたい((
んんんんゆゆ、すれ違いいいいいいい!?!?(多分違う
ロマンチックだけど切ない感じめっちゃ好きです〜😿😿😿
※ 実際の人物や、団体などとは関係ありません ※
_12/20 _
『月が綺麗ですね』
その一言と、右下に名前が書いてある手紙が、私の部屋のポストにあった。
月が綺麗ですねって…今昼なのに。
書いた時間帯が夜だとしても私がいつ見るかなんてわからないのに書くことはない。
名前は…
김 석진
殴り書きしたような字だった。
ソクジンさん。会ったことがない。
不思議な手紙だ。
だけど、あまり気にはしなかった。
なぜなら、一言だけが添えられた手紙。無視すれば来ないだろうし、このソクジンさんにも会うことがないからだ。
だが、その予想は当たらなかった。
その日の夜、友達とメールをしていた。
会話が途切れた時、なにか話題がないだろうかと考えた時、今日の昼のことを思い出した。
良い話題になると思い、友達に早速メールした。
○○
△△
○○
△△
○○
△△
○○
○○
△△
○○
△△
○○
△△
△△
○○
衝撃だ。愛してる?どうして…
△△
○○
△△
○○
△△
○○
△△
これ以上友達に心配を掛けたくないから、ここで「もう寝る」と言って会話が途切れるようにした。
_ 12/21 _
その次の日の昼、まさかと思い、ポストを確認したら…
あった。
同じ色、同じ柄。
中身を見てみれば、また、一言と、名前のみ。
その一言は…
「 海が綺麗ですね…? 」
近くに海はない。…ということは、意味があるということなのか。
スマホを片手に収め、言葉の意味を調べてみた。
検索 「海が綺麗ですね 意味」
「!出てきた…」
『 あなたに溺れています 』
「…うわぁ…」
顔も知らない人なのに、少し舞い上がってしまう。
言葉に隠れた、真の意味を使って私に自分の心を伝える、ロマンチックな人…
どんな人なんだろう…
少し気になってしまった。
_ 12/22 _
また、あの手紙がやってきた。
今度は…
『 夕日が綺麗ですね 』
また、同じように検索する。
「出た…!」
「…あなたの気持ちを教えてください…?」
「…お返事あげた方がいいのかな、」
「でも部屋わかんないし、」
「…っえ(笑)」
手紙をよくよく見ると、석진 さんの部屋番号が書いてあった。
119号室
「…ふふっ」
可愛くて、少し笑ってしまった。しかも、私の部屋から凄く近い。
私の部屋は、124号室。
お返事書こうかな…
それなら、このソクジンさんのように、お洒落に返事してみたい。
そう考えると、指が勝手に検索アプリへと向かっていた。
*
「よし、書けた…!」
私が書いた言葉は、
『 月など見えないです 』
意味は、
『 あなたに好意はない。 』
…全くない訳では無い。けど、はっきりと答えなければならないかなと思ったから。
私は、勢い良く立ち上がり、119号室へと向かった。
_ 12/23 _
また、ポストを確認すると、同じ手紙が入っていた。
中身を見てみると…
『 보고싶어요 』
あれ、普通の言葉?
しかも…会いたい…?
あれ、やばい。
めっっっちゃ嬉しい。
会いたいだなんて…///
どんな服着てこう…、メイク張り切って行こ、!
あれ、なんで私こんなに楽しみにしてんの?
顔も、どんな顔かわかんないのに…
心臓が、やけに速く動いて、口角が自然と上がる。
勘が良い私は、ソクジンさんに、何に落ちてしまったのかはすぐにわかった。
それにしても…
いつ?どこで?
すると、前回と同じように、端っこに小さく書いてあった。
12/25 , △△前 , 20:00
クリスマス…!?!?
運良く予定は無い。
…この間、ニュースで初雪だと言っていた。
25日は、雪が積もるかも。
返事の手紙に、大きく「OK!」と書き、119号室のポストに入れた。
楽しみのあまり、返事が適当になってしまったが、そんなの心配している暇はなかった。
明後日だ。色々準備しなければならない。
!そうだ、手紙を持っていこう
今の感情を、素敵な言葉で包む。
どんな顔をするかな…(笑)
_ 12/25 __
張り切りすぎて、5分前に来てしまった。
私が予想したように、4cm程積もっていて、人々の足跡がちらほら見える。
手が赤くなって、握れば悴むのが分かる。
今年は一気に冬になった。
季節を感じていると、一人の男性が、やってきた。
あれ、ソクジンさんかな…
だとしたらすっごくかっこいいけど、?
私も心が舞い上がり、恥ずかしいなんて思いはなく、ただ、男性の元へ歩き出した。
「ソクジンさん……ですか、?」
すると彼は、少し驚きながらこちらを振り向いた。
間もなく私は話しかける。
「どうも…!○○です!」
すると彼は、何も言わずに、ただただ にっこりと微笑んだ。
変わっている人だとは十分承知。
しかし、私は変だなとも思ったが、笑顔が素敵だとも思った。
変な空気が流れて、さすがの私でも困惑した。
「…えっ、と」
すると、彼は、ぎゅっと握りしめた手紙を私に優しくくれた。
「えっ…!手紙、!?」
静かに、そっと開けてみた。
すると、手紙にはいつものような形で書いてあった。
言葉は…
『明日は月が綺麗でしょうね』
どんな意味なのか知るために、ソクジンさんに聞いてみた。
「これ、どうゆう意味なんですか?」
すると、さっきよりも笑顔で答えた。
『 殺す 』
そう言った瞬間、どこからか小さいナイフを私の前に出し、私のお腹をドスン、と音を出して刺した
意識が朦朧とする中で、私が倒れ込む。
すると、ソクジンさんは私に跨り、私が持っていた手紙を開いた。
手紙を開けば、ソクジンさんの大きな瞳から大量の涙が出ていた。
泣きながらソクジンさんは、手紙に書いてあることを言った。
『…っ、雨音がっ、響いていますねっ…って、…』
意味は、『愛していました。』
喜んでくれたかな、私のクリスマスプレゼント。
すると、ソクジンさんは、自分の心臓にナイフを刺した。
『 これで、ずっと、一緒だ、… 』
そう言いながら私の心臓にもナイフを刺した。
言われてみれば、人気の少ない場所だった。
端っこには小さいクリスマスツリーが私達のことを見ていた。
素敵なプレゼントだ。
初めて聞いた声。優しくて、少し高くて、でも男性らしい。
初めて見た笑顔。
何かを包み込むような、優しい笑顔。
その全ての初めてが、一瞬だったけれど、嬉しかった。
床には赤いカーペットのように血が出ており、抱き合うように私達がいた。
ソクジンさんがくれた、クリスマスプレゼント。
愛する人に殺されるなら、それでいいや……
メリークリスマス、ソクジンさん。
皆様こんちわえすです!
いかがでしたか~!!
投稿するの遅れてしまって本当にすみません💦
少し早いですが、クリスマス作品になっております✨
クリスマスケーキ楽しみ😚
それでは、次回はまた短編です!テテ君ですね!
それでは、お暇致します~𓀠